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画期的な郷土本になりそうだと感じた‐「まんがで読む 八王子歴史物語」編集者・山崎さん

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■八王子の歴史を知ってもらうためには、漫画形式の方がふさわしい

-企画は持ち込まれたものだとか?
山崎 「著者の新藤恵久さんと漫画家の松田純さんから持ち込まれたものです。当社に持ち込まれた時点で漫画はほぼ完成していました」

-どのような経緯で出版することに?
山崎 「新藤さんは郷土史家として集めた膨大な資料を基に、長年の研究の集大成になる本を出そうと考え、それには堅苦しい研究書よりも子どもにも分かりやすい漫画にするのが良いと判断。松田さんを知り、執筆を依頼したようです」

-最初から本として出版する予定だった?
山崎 「当初は本にまとめるというよりも、新藤さんの講演会や松田さんの漫画教室で参考程度に配るものだったらしく、一番最初に作った話は7年も前のものだとおっしゃっていました」

-初めて触れたときにはどう思いましたか?
山崎 「ほぼ出来上がっていた原稿を素読みして、今までにない画期的な郷土本になりそうだと感じました。ストーリーの分かりやすさと画の親しみやすさに加え、八王子を愛してやまない新藤さんと松田さんの心意気がビシビシと伝わってきて、これはぜひとも本にして世に問いたいと思いました」

-漫画という形はどう思いました?
山崎 「わたしの小学校時代、教室には偉人伝や日本史の漫画がズラリとそろっていたと記憶しています。そうした漫画を出発点にして歴史に親しむようになった世代なものですから、漫画で郷土史を学ぶということについてもそれほど抵抗感はなく、むしろ若い世代に八王子の積み上げてきた素晴らしい歴史を知ってもらうためには、漫画形式の方がふさわしいのでは、と考えるようになりました」

-出版に向けての作業はいつごろから?
山崎 「最初に素読みをしたのが昨年7月ごろ。仕上がったのが3月末ですから、制作には実質8カ月かかっていますね」

-時間がかかってしまった?
山崎 「当社にとって初めての漫画本でしたので慣れない作業が多く、校正出しまでにかなりてこずってしまい、おふたりにはご迷惑をおかけしてしまいました」

-今後の予定は?
山崎 「1年に1冊のペースで6冊刊行の予定ですが、新藤さんと松田さんの取材の進行具合によりますね。ネタには困らないそうですよ」

 「八王子」という街の誕生の契機となった戦国時代から、これまでの歴史を振り返るこのシリーズ。年に1冊というゆっくりとしたペースながらも、これからも話題を提供していきそうだ。

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