東京造形大学出身の若手デザイナーユニット「TRICKY(トリッキー)」(八王子市子安町1)は11月26日、同ユニットのアトリエの1階をギャラリーとして貸し出すサービスを始めた。
トリッキーは、2009年春に活動を開始したデザイナーユニット。イベントの企画やリーフレット、ポスター、看板などのデザイン、ホームページの制作などを手掛けるほか、八王子を中心に興味を持った店や場所、人などを紹介するフリーペーパー「idolTRICKY(アイドルトリッキー)」を発行。今年は八王子駅南口周辺の子安町1丁目地区で行われたイベント「Honey's Garden ~おいでやすこやす~」も主催した。
これまで若手経営者向けに経営ノウハウなどを教える塾「お店よろし塾」と共に、八王子南口の一軒家にアトリエを構えて活動してきたトリッキー。今回、多摩美術大学に通う学生と話をした際、「都内だとギャラリーが高くて、展示したいけどしづらいという話を聞いた」と代表の中村文子さん。そこで、これまで打ち合わせやイベントなどの際に使われてきた1階をギャラリーとして利用できるよう改装。多摩美の学生も壁面の塗り替えなどで手伝ったという。
ギャラリーは、6日間の通し利用のほか、1日だけの展示も可能。料金は、6日間=3万5,000円、1日利用=6,000円と低めに設定。作品を照らすスポットライトや作品を飾るピクチャーレールなどは無料で貸し出すほか、プロジェクターについては1日500円と、学生でも利用しやすいよう配慮した。
12月1日までは、ギャラリーの改装にも携わった多摩美術大学美術学部4年の須部菜々子さんらによる展示「銀河系八王子」を開催。「ペンキ塗りから展示の企画までかなり頑張ってくれた」と中村さん。
貸出期間は毎週土曜~木曜。展示時間は11時~18時。