丼チェーン「伝説のすた丼屋」を展開するアントワークス(中野区)は現在、市内の野猿街道店(八王子市大塚)、堀之内店(松木)などで一般公募した「大学丼」を提供している。
ニンニクしょうゆのたれに豚バラ肉を絡めて強火で炒める「すた丼」は、1971(昭和46)年に東京・国立で誕生。現在は全国で49店舗を出店する。八王子市内には野猿街道店、堀之内店のほか八王子店(明神町4)も展開。
大学の周辺に出店することも多い同社。帝京大学の近隣にある野猿街道店では、2年前に同大学の学園祭実行委員会とコラボ。「帝京丼」と名付けて商品化し、学園祭の期間中のみ限定で販売した。
今回は創業40周年を記念して、今年5月から主要顧客層である大学生をメーンターゲットに全国でご当地の「大学丼」を公募。1カ月間キャンペーンを展開した。「地域性の高いネーミングの丼をメニュー化することにより、いつも利用していただいているお客さまだけでなく、利用したことのない在学生や大学OBの方にもアプローチできると思い企画した」と同社の菱沼さん。
応募された丼については、「大学生だけでなく、主婦の方からも投稿があった」と菱沼さん。アイデアを生かそうと、メニュー化に当たっては3カ月ほど試作を繰り返したという。「なかなか商品化しにくい内容も多かったが、半数近くはその投稿内容を実現できた」とも。
中央大学の近隣で展開する堀之内店では「中央丼」と名付け、ニラを使ったオムライスにモツを使ったデミソースを合わせた「モツデミソースのオムライス」(680円)を提供。「当店のメニューはどれも男性向けの商品が多い」と菱沼さん。そこで、同メニューについては「女性も多い中央大学に向けて、オムライスというアイデアが出てきた」と話す。野猿街道店では「帝京丼」である「肩ロース丼」(600円)を提供する。
販売期間は来年1月31日まで。