広域八王子圏の京王線を始めとした鉄道や道路などで、2月29日未明から降り続いている雪の影響が生じている。
東京多摩地区でも29日深夜から雪が降り始め、気象庁は八王子市内での24時間の最大降雪量を15センチと予想。大雪注意報を発令して警戒を呼び掛けている。
雪の影響を受け、京王線では30分程度の遅れが発生。多摩センターを通る小田急多摩線、多摩センターが終点となる多摩都市モノレールでも運行に遅れが生じたり運転間隔を見直したりするなどの対応に追われている。
道路でも積雪が進んでおり、編集部が市内を回って確認したところ、八王子バイパスや七国峠付近ではスリップしている車や坂を登れなくなった車が発生。渋滞も起きていた。国土交通省関東地方整備局相武国道事務所の道路管理用システムによると、大垂水峠付近では12時現在で34センチの積雪を記録したほか、国道16号の片倉付近でも14センチを記録するなど大雪の影響が出始めている。
現時点で大垂水峠などについて規制は行われていないが、「雪で車がスタックすることもあるので、峠に入る前では職員が冬用のタイヤかどうかなどを確認している」と同事務所担当者。「除雪や融雪剤をまくなど対応もしているが、スタック車両などが発生した場合には通行止めにすることもある」としたうえで、「雪がやんだあとも凍結の心配などもあるので注意してほしい」と呼び掛ける。
八王子市防災課によると、現時点ではけが人や施設などへの被害の情報はないという。