中央大学(八王子市東中野)で6月18日、教養講座番組「学びの回廊」の制作に関わる学生を対象としたミーティングが行われた。
昨年はコンテスト形式で学生が番組を制作するプロジェクト「TSUKURU TSUTAERU」を実施した同大学。その際に制作された番組は、ユーチューブやアップル社が展開するサービス「iTunes U」で公開されている。今回は昨年のノウハウを生かし、オープニングやエンディングを共通にするなど工夫した上で、事前の打ち合わせから撮影、編集まで学生に制作を任せることにした。
5月中旬からプロジェクトへの参加を呼びかけ、放送研究会などの同好会や昨年の参加チームなど数多くの学生が手を上げた。「中央大学の授業を紹介する良い機会」と法学部の岡田大士助教。今年はオープニングなどを統一することから制作の自由度は減るが、「制限があったほうが良いものができるかもしれない」と期待を込める。
ミーティングでは撮影をどのように分担するかなどの調整のほか、今後に向けてレクチャーも実施。ケーブルテレビ局・JCNテレメディア(旭町)放送サービス部の遠藤さんは「臨場感のある映像を撮る」「音声だけは100%確実に収録する」「工夫して変化を持たせる」など制作の際に重要な点について、具体例を挙げながら指導を行った。
昨年のコンテストで優秀賞を受賞し、今年も番組制作に参加する法学部4年の村松拓さんも登壇。自らの体験を振り返り、「企画と準備」「先生とのコミュニケーション」「根気」の3点をポイントとして上げ、「主演は講師。監督はあなた」というメッセージを残した。
7月15日のオープンキャンパスで行われる法学部の模擬授業を皮切りに、読売新聞と共同で開催する市民講座「リスク社会に生きる 法、政治、そして未来」など、2012年度は10本の番組を制作。完成後はユーチューブなどで配信するほか、秋以降にはJCNテレメディア(旭町)で放送される予定。