八王子青年会議所(八王子市大横町)は11月8日、事務所を置く八王子商工会議所の壁面をイルミネーションで飾り付け、点灯式を行った。
イルミネーションに取り組んだのは今年が初めて。「光をテーマに今年1年、委員会として取り組んできた」と青年会議所メンバーで、事業を担当した美ささ不動産グループ(八王子市散田町3)営業次長の樫崎さん。八王子の中心市街地ではイルミネーションがそれほどないことや市民の要望も受けて企画を立ち上げ、今春から準備を進めてきたという。
今回は同商工会議所の建物の中でも、国道16号沿いの壁面にイルミネーションを施した。「地域活性化には市外の方にも八王子を見てもらいたいというところがある」と樫崎さん。「往来が多い場所だからこそ、ここに飾ることにした」。使ったLEDは3000個。設置にあたっては機材をレンタルで借り、「八王子JC」など一筆書きで書かなければいけないところなどは技術者の手も借りながら、メンバー総出で取り組んだ。樫崎さんは壁面に飾り付けるところまで「全て自分たちで行った」と振り返る。
コンセプトは「星に願いを…」。壁面の右側に飾ったシンボルとなる星は「希望の星」と名付け、「明るい未来への願いが込められている。イルミネーションを見た人がほほ笑み、すてきな気分になってもらえれば、きっと明るい未来となる」と説明する。会場には願いを書く用紙と取り付けられるようにボードも用意。集まった人たちは自分の望みを星にささげていった。「明るい未来を描く上では希望を持たないと。希望は自分で掲げて進んでいかなくてはいけないので、そのきっかけになれば」と樫崎さん。
式典は当初の予定より10分前倒しして、19時50分から開始。点灯するところを見ようと、同所玄関前には50人ほどの人が集まった。樫崎さんが合図を出すとファンファーレが鳴り響き、点灯。その瞬間、大きな歓声と拍手が上がり、写真を撮る人も多く見られた。
樫崎さんは、「光は『きれいだな』『感動するな』と思うだけの人々を魅了する力があると思う」と話し、「イルミネーションのデザインを八王子の美術大学の学生も交えてできたら、もっと楽しい物ができると思う」と来年以降への夢も膨らませる。
点灯時間は18時~22時。今月15日まで。