京王電鉄は11月15日、2014年夏のオープンを目指して京王高尾線・高尾山口駅そばに日帰りの温浴施設を建設すると発表した。
同駅は同線の終着駅。高尾山への「玄関口」としても知られる。昨年度の1日の平均乗降客数は9809人。同駅の外に建設を計画する温浴施設は、敷地面積約3830平方メートルで、施設の建築面積は約1090平方メートル。建物は鉄骨・2階建て。延べ床面積は約1680平方メートルになる予定。現在、2014年夏のオープンに向け、温泉の掘削工事を進めているという。
コンセプトは「『和』の雰囲気を持った施設」。「高尾山は都心から電車で1時間とは思えないほどの自然にあふれ、1年を通して四季折々に楽しめる場所として、多くの登山客や観光客に親しまれている」と同社。「高尾山の登山後にご利用いただくことで、心身共リフレッシュできるような施設とし、高尾山のさらなる魅力の向上に貢献していきたい」。施設内にはリラクセーションコーナーやレストランなども開設する予定で、「地元にお住まいの方にも日常的に楽しめるような施設」とも。
全国でスーパー銭湯を展開する極楽湯(千代田区)とフランチャイズ契約を締結。極楽湯は「チェーンとしては初めての観光地への出店計画」と説明する。施設の運営は京王側で行う予定で、「京王電鉄と共に、地元にお住まいの方ならびに高尾山観光客の皆さまに天然温泉を楽しめる施設を提供することで、地域社会貢献とブランドの浸透を考えている」としている。
高尾山口駅には以前より、「(仮称)高尾山口温浴施設新築工事」として「建築計画のお知らせ」と「温泉掘削許可申請」が掲出されており、一部登山客らの注目を集めていた。
【訂正とお詫び】
初出時、「来夏」といたしましたが、正しくは「2014年夏」の誤りでした。
読者および関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことを深くお詫びし、訂正させていただきます。