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八王子・八日町に「はちラボ」開設-空きテナント活用、街の活性化担う

「はちラボ」で行われた年賀状作り体験教室の模様

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 八王子市八日町の空きテナントを活用して12月8日、市と地元の商店会が協力して運営するイベントスペース「はちラボ」がオープンした。

8日に行われたクリスマスイベントの様子

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 NTT東日本八日町ビル(八王子市八日町)にあった同社八王子支店の空きテナントを活用する同スペース。営業所閉鎖に伴い、1階はシャッターが閉められた状態が続いていたが、今年7月、同所を活用して地元の活性化を図ろうと、市や地元の商店会・八日町商店街振興組合がNTT東日本との間で賃貸契約を締結。8月には多摩地区最大の山車まつり「八王子まつり」の開催に合わせて、同所を使った初めての催し「八日町まちづくり実験室」も行われた。

 8月以降は月1回のペースでイベントを開催。好評だったこともあり、コンセプトはそのままに「実験室」に「はちラボ」の名を付けた。今後はイベントの開催頻度を上げ、さまざまな企画を行っていくことで地域活性化につながるかを試す方針。「空きテナント対策には見本が必要」と同組合会長で荒井呉服店(八日町)常務の橋本さん。「商店主の皆さんも地域の活性化につながることなら何でもやりたいと思っているが、メリットが分からないと受け入れてもらいにくい。やってみなければ分からないので試したい」と話す。

 これまでにも地上デジタル放送の仕組みを活用したエリアワンセグ実験やOS「アンドロイド」向けのアプリの体験コーナー、鉄道模型コーナーなど、さまざまな催しを行ってきた。今後はイベントの企画を地域住民や学生などから幅広く受け付ける。長く続けられそうな企画であれば定例イベント化なども視野に入れる。「やりたい人がやりたいことをやれるよう門は開いている。企画を持ち込んでほしい」と運営に関わるカトウ洋品店(八日町)の加藤さん。橋本さんも「八王子でできないのでほかのところに行く人もいる」としたうえで、「地元でできるように場所を提供したい」と参加を呼び掛ける。

 今月8日にはキックオフイベントとしてクリスマスイベントが行われたほか、12日からは年賀状作りの体験会が開催されるなど滑り出しは順調。情報発信やコミュニティーの場として、市内外から人が集うようになることが目標だという。「次のイベントを待ち遠しく思ってくれる人が増えてくれるような場になるといい」と橋本さん。「八日町だけでなく、あちらこちらでやってもらえるようになるのが理想。ほかの商店街から『やりたい』という声が上がるようなものにできれば」と意気込む。

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