高尾山などで現在、富士山の真上に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」の姿が見頃を迎えている。
「ダイヤモンド富士」は日の出や日没時に富士山の山頂部と太陽が重なる現象。富士山と太陽の角度が合う年2回だけ見ることができる。富士山の東側に位置する東京では日没時のみ観察が可能。富士山頂に向かって太陽が沈む形になる。
高尾山では、毎年冬至の時期に観察することができる。ケーブルカーやエコーリフトを運行している高尾登山電鉄(八王子市高尾町)は、シーズンの到来に合わせて観光客が増えることを受け、今月19日~24日の間、雨天時を除いてケーブルカーの運転時間を18時まで延長して対応。15分間隔で運転する。
「ひよどり山」の愛称でも知られる東京都立小宮公園(暁町2)も観察ポイントの一つ。八王子駅周辺の街を見下ろしながら、「ダイヤモンド富士」を眺めることができる場所として知られている。冬至を前に今月20日には、平日にも関わらずその絶景を写真に収めようとする人が集合。三脚を立て日没の訪れを待ち、16時を迎えると写真を撮り始めていた。
観察できるのは、16時~16時30分ごろ。小宮公園などのほか、八王子駅周辺では市内を流れる浅川に架かる橋の上からでも、周囲のマンションなどの間をぬって、富士山に向かって沈む太陽の姿を眺めることができる。