バレンタインチョコ「0個」に備えるジョーク保険、首都大生が企画

「バレンタイン保険」を進める橋本さん(左)、与羽さん(中央)、八木さん(右)

「バレンタイン保険」を進める橋本さん(左)、与羽さん(中央)、八木さん(右)

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 首都大学東京南大沢キャンパス(八王子市南大沢)をベースに活動する学生グループ「zipng(ジパング)」が1月28日、バレンタインデーに合わせてチョコを届けるジョーク企画「バレンタイン保険」を始めた。

「バレンタイン保険」のサイト

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 2007年に結成された同グループ。学部学科を超えてメンバーが集まり、現在は5人が所属。広告研究などを基にしたクリエーティブ活動に取り組んでおり、受験生、新入生に向けたキャンペーンやワークショップ、サイト制作などを進めている。今回はメンバー交代の時期ということもあり、2012年度最後の企画として同サービスを立ち上げた。

 コンセプトは「男子の男子による男子のためのサービス」。「男子にとってバレンタインデーは気にせずにはいられないもの」と企画に携わる法学部3年の橋本さん。その上で、母親からもらうチョコレートの存在を誰からももらえなかった時の「保険」と捉え、同様のイメージでチョコレートがもらえるようなサービスができないかと12月中旬ごろからアイデアを練り上げた。

 申し込みに当たっては、決済サービス「PayPal(ペイパル)」を使い「保険料」として500円を徴収。ユーザーにはバレンタインデー当日、劇団に所属する谷合りえ子さんから直筆手紙付きチョコレートが届く仕組みになっている。定員は40人。サイトでは「バレンタインチョコ0個を確実に回避できる」などとうたい利用を呼び掛けている。「好評なので50人まで増やそうとも思ったが、作業する谷合さんが大変そう」と橋本さん。「愛情のクオリティーは下げられない」と考え、そのままにしたという。

 制作期間は約1カ月。デザインを担当したシステムデザイン学部インダストリアルデザインコース3年の与羽さんは「デザイナー2人がかり。写真の使い方も難しかった」と振り返る。男性向け企画ということで、チョコレートを感じさせるデザインを意図的に避けるなどの工夫を凝らした。「パッと見た時に面白く見えるものにしたかった。ボツになったデザインは10くらいある」と橋本さん。

 オープン後、2月5日の段階でフェイスブックの「いいね!」が1600件を超えるなどネット上でも話題を集めている。「愛情を感じ取ってもらえるよう、最後まで頑張っていきたい」と橋本さん。「チョコレートが届いた後もネタにしてくれれば」と期待を込める。

 申し込み受け付けは2月7日まで。

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