八王子の通信機器メーカー「エイビット」（八王子市南町）は7月4日、固定電話と接続することで、迷惑電話番号からの着信を警告する「迷惑電話チェッカー WX07A」を発表した。

　「迷惑電話チェッカー」は、ウィルコム向け端末として発表。自宅などに置かれている固定電話と接続し、着信した際にLEDと音声で通知。その電話番号の安全度を知らせるほか、しつこい勧誘など悪質な迷惑電話が着信した際には、その電話番号からの着信を今後、拒否するよう登録することもできる。

　運用に当たっては、トビラシステムズ（名古屋市中区）が展開している迷惑電話番号のデータベースを活用。ウィルコム回線を使ってサーバーと通信を行い、迷惑電話番号のデータを送信、取得する。これにより、初めてかかってきた電話でも全てのユーザーで判別できるようにするほか、「迷惑電話情報は自動的に更新されるため、最新の着信拒否設定が適用され、未知の迷惑電話番号を拒否することができる」とエイビットの担当者。

　サイズは幅＝約10センチ、高さ＝約4.4センチ、奥行き＝約7センチ。重さは約137グラム。AC電源で稼働し、固定電話とはモジュラーケーブルで接続する。全ユーザーで共有する迷惑電話番号は最大3万件、ユーザーが登録した許可・拒否の電話番号は、それぞれ300件保存可能。ウィルコムでは、基本使用料月額210円、オプション料月額490円の「迷惑電話チェッカー専用プラン」を用意しており、販売開始に合わせ、9月利用分まで基本使用料を割引するキャンペーンも展開する。

　オープン価格。ウィルコムの公式通販サイト「ウィルコムストア」などで販売されている。

　同社は1985（昭和60）年創業。通信用計測器や半導体、PHS関連製品の開発メーカーとして知られ、「ストラップフォン」「イエデンワ」などの製品を送り出し話題を呼んだ。