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八王子の居酒屋「広小路」が50周年-「ネットを楽しみながら飲める店」と話題に

50周年を迎えた「広小路」を支える店主の能星廣さん(中央)、真理さん(左)、奈央さん(右)

50周年を迎えた「広小路」を支える店主の能星廣さん(中央)、真理さん(左)、奈央さん(右)

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 八王子駅北口近くの居酒屋「広小路」(八王子市中町、TEL 042-622-5735)が12月2日、創業50周年を迎えた。

常連客のツイッターアカウントなども掲げられている店内

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 東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年にオープンした同店。「八王子で一番古い」とうたう老舗居酒屋で、カウンター席を含めた20席の空間を、2代目店主の能星(のうぼし)廣さんとおかみの真理さん、焼き場を担当する3代目の奈央さんの3人で切り盛りする。

 焼き鳥に加え、ヤミツキホルモン(350円)や地元産のシイタケを使い、ガーリック、バター、しょうゆで味付けした「斉藤さんのしいたけG.B.S」(800円)などの人気メニューを数多く用意。メニューは客からの要望に応えることで増え始め、「ここ10年は、どんどん増えている」と廣さん。壁に掛かるメニューを書いた黒板も「どんどん大きくなる」と笑う。

 現在の客層は30~40代が中心。奈央さんが店の名前でツイッターを始めたことを皮切りに、常連客がネットで集い始めたほか、ネットを見て来店した客も次々と常連に。今では店の壁にツイッターやフェイスブックのアカウント名が掲げられるほどまでコミュニティーは成熟しており、「ネットを楽しみながら飲める店」との呼び声も高い。「最近では店の中からLINE経由で注文が届くこともある」と奈央さん。焼き場にいてもスマートフォンが欠かせないため、専用の置き台を設置するなど工夫に追われているという。

 BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」で取り上げられたことは市内外に評判を呼ぶきっかけになった。「今でも番組を見て、地方から来てくれる方がいらっしゃる」と廣さん。今年5月には、同じくBS-TBS「おんな酒場放浪記」でも紹介され、大きな話題となった。

 創業から半世紀を振り返り、「街も変わったし、店の雰囲気も随分と変わった」と廣さん。今後も「初めて会った人と楽しく飲める店でありたい」として、酒場巡りで著名な吉田類さんの名前にかけ、「類は友を呼ぶ店になれれば」と意気込む。

 営業時間は17時30分~24時。日曜定休。

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