JR東日本は12月20日、2014年3月15日にダイヤ改正を行うと発表、中央線、八高線など広域八王子圏を通る各線について概要をまとめた。
来春に行うダイヤ改正では、中央線快速電車の朝の通勤時間帯に「中央ライナー」1本を増発。八王子6時4分発、東京6時59分着の「中央ライナー2号」として運行するもので、特急列車「スーパーあずさ」で用いられている「E351系」を車両として使用。12両編成、普通車663席、グリーン車50席の体制で運行し、通勤時間帯でも着席して移動できるようサービスの向上を図る。
中央線普通列車については、車両の軽量、省エネルギータイプへの置き換えを実施。1960年代から活躍し、青とクリームを基調とした車両として親しまれた「115系」の一部はステンレス車両の「211系」へと切り替えられる。「115系と211系を同時に運用していくことになる」と同社広報担当者。
中央線と武蔵野線をつなぎ、八王子~大宮間を結ぶ「むさしの号」については、今まで通過となっていた中央線・国立、日野、豊田の各駅で停車するよう変更。ダイヤにも手を入れ、これまで八王子9時55分発だった列車を18時56分発へと見直すなど、「利用の見込める夕通勤時間帯に変更することで利用促進を図る」。成田空港への足となる「成田エクスプレス」については現在、高尾5時14分発の「成田エクスプレス1号」を新宿発にしたうえで、高尾6時22分発の「成田エクスプレス9号」を新たに運転。今回の改正で、「横浜線や八高線、青梅線方面からも、さらに利用しやすくなる」
八高線については、利用の少ない日中の列車を減らす一方、夜の帰宅時間帯に合わせて増発を実施。八王子発の下り列車のうち、15時38分発の箱根ヶ崎行きは廃止され、16時35分発の高麗川行きは箱根ヶ崎行きへと行き先を変えるが、18時10分発の拝島行きを増発するほか、これまで拝島止まりだった18時42分発の列車を高麗川行きへと変更するなど見直しを行う。