広域八王子圏、今月2度目の大雪に-峠ではタイヤチェック、路線バスも対応に追われる

大雪に見舞われた八王子駅前

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 広域八王子圏の京王線を始めとした鉄道や道路などで、2月14日未明から降り続いている雪の影響が生じている。

8日の大雪では鉄道が大きく乱れ、タクシー乗り場に行列ができた

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 東京多摩地区でも14日深夜から雪が降り始め、気象庁は八王子市内での24時間の最大降雪量を30センチと予想。大雪警報を発令して警戒を呼び掛けている。

 雪の影響を受け、京王線では新宿~高尾山口間、新宿~橋本間を結ぶ特急と京王井の頭線の急行を運休。京王電鉄の広報担当者は「今後も状況に応じて対応する」としたうえで、「危険がないようにしたい」と話す。このほか、多摩センターを通る小田急多摩線や多摩センターが終点となる多摩都市モノレールでも運行に乱れが生じている。

 中央線快速電車については「中央ライナー」の1号・3号・5号・7号・9号のそれぞれを全区間で運休するなどして対応。高尾駅より先の中央本線については、藤野~上野原駅間で起きた倒木の影響で14日16時現在、高尾~甲府間の上下線で遅れが生じている。

 道路でも積雪が進んでおり、国土交通省関東地方整備局相武国道事務所では、大垂水峠付近で18時20分現在、35センチの積雪を観測。「高尾山インターチェンジのところからタイヤチェックをさせていただいており、冬タイヤかチェーンを装着していただいていない方はUターンをお願いしている」と同事務所の担当者。今月9日の大雪の際には大垂水峠から先で通行止めが実施されたが、「今回はこれから状況が悪くなると聞いているので、通行止めを行わせていただくこともあり得る」と注意を呼び掛ける。

 路線バスについては、西東京バスが京王八王子駅~杏林大学間では、途中の宮下停留所で折り返す区間運行を実施。「杏林大学の前の急な坂が登りきれないため」と同社担当者。このほか、京王八王子駅~宝生寺団地間、高尾駅北口~陣馬高原下間のそれぞれで、途中の停留所で前輪だけでなく後輪にもチェーンを装着した車両への乗り換えを実施しているという。「1時間に1回のペースでホームページで運行状況をお知らせしていくので確認してほしい」。京王バスでも八王子みなみ野駅~東京工科大学前間を結ぶ路線で区間運休を行うなど各社対応に追われている。

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