八王子城跡のガイドボランティアなどで構成される市民団体「八王子城三鱗(みつうろこ)会」が7月10日、同所のマスコットキャラクター「うじてるくん」の着ぐるみをお披露目した。
国指定史跡として知られる八王子城跡。「うじてるくん」は2006年、日本城郭協会が同所を「日本100名城」の一つとして選んだことをきっかけに市文化財課の学芸員が生み出したキャラクター。これまで同所のパンフレットや見学記念のスタンプなどに利用されてきた。
今回はオフィシャルガイドを務める同会が八王子城跡のさらなるPR活動につなげていこうと着ぐるみを製作。高さ175センチほどの着ぐるみが完成した。オリジナルのキャラクターデザインにできる限り近づくよう、「キャラクターをデザインした学芸員と確認を取りながら作っていった」と市文化財課担当者。
一般には、今月13日に八王子城跡ガイダンス施設(八王子市元八王子町3)で行われるイベント「子ども手作り甲冑教室」の場でお披露目。同会は「さまざまなイベントに参加して、八王子城跡の知名度を上げていきたい」と意気込む。
八王子城は、北条氏の3代目・北条氏康の三男である北条氏照が築いた山城。1584年~1587年ごろに築かれたと伝えられており、1590年の豊臣秀吉による小田原攻めの一環で落城したとされる。2012年には体験型展示スペースなども設けられたガイダンス施設がオープンし話題を呼んだ。