JR東日本横浜支社(横浜市)が7月24日、八王子駅~東神奈川駅を結ぶ横浜線を走る「205系」電車が8月23日、営業運転を終了し引退すると発表した。
横浜線は今年2月から新型車両「E233系」の導入を開始。これまでの主力車両だった「205系」に代わって、28編成、224両を新造し置き換えが進められている。
引退に合わせて、同社ではさまざまなイベントを展開。8月1日から、205系の1編成で東神奈川寄りの1号車と八王子寄りの8号車に記念ヘッドマークを取り付ける。「26年間ご乗車いただいた感謝の気持ちとこれからも横浜線に親しみを持っていただきたいという思いから、横浜線に乗務している運転士・車掌がヘッドマークをデザインした」と同社担当者。
1号車のヘッドマークは「横浜線」の文字を前面に出したデザインとなっているほか、8号車のヘッドマークは、ハートの中に「感謝」の文字を入れたものとなっており、「レールの上を走る列車は205系の走り去っていく勇姿を表現している」と話す。
8月23日~9月24日の間は、記念入場券も販売。台紙には「ありがとう 横浜線205系」の文字が入れられており、八王子駅、橋本駅、相模原駅、町田駅、中山駅、小机駅、菊名駅、東神奈川駅の各駅で扱う。価格は980円で、限定2500セット。1人3セットまで。このほか、サクマ製菓(目黒区)とのコラボで生まれた「ありがとう横浜線205系記念缶ドロップス」(240円)などのグッズも登場する。
「205系車両」は、それまでの主力車両「201系」の後継として開発され、車体に軽量ステンレスを採用。銀色のボディーに各線を示すラインカラーという車両デザインの形を築いた。同車両はこれまで山手線、埼京線、南武線、相模線、八高線などでも用いられてきた。横浜線を走る「205系」は同日、その歴史に幕を下ろす。
営業終了日の運転スケジュールについては、決まり次第、フェイスブックで紹介するという。