JR東日本横浜支社(横浜市)が8月18日、横浜線を走る「205系」車両が今月23日に営業運転を終了することを受け、ラストランとなる八王子駅~大船駅間の運転スケジュールを発表した。
八王子駅~東神奈川駅を結ぶ横浜線は、今年2月から新型車両「E233系」の導入を始めており、これを受け、7月24日には、これまで主力を務めてきた205系車両の引退を発表。8月に入ってからは、車両の前面にこれまでの感謝の気持ちを表した記念ヘッドマークを掲示するなど盛り上げてきた。
ラストランは、八王子駅を8時55分に出発する快速大船行き。橋本駅・町田駅・中山駅・新横浜駅・東神奈川駅・桜木町駅・磯子駅のそれぞれに停車した後、終点の大船駅には10時17分に到着。その後は車庫に入り、26年にわたる横浜線205系車両の歴史に幕を下ろす。
出発時にセレモニーなどイベントは行わないが、「駅長がいる駅では、白服を着た駅長が出発の合図を出して見送る」と同社広報担当者。ホーム上での写真撮影などに制限は設けないが、トラブルがないよう協力を呼び掛ける。
8月23日~9月24日の間は、台紙に「ありがとう 横浜線205系」の文字が入れられた記念入場券を販売。八王子駅、橋本駅、相模原駅、町田駅、中山駅、小机駅、菊名駅、東神奈川駅の各駅で扱う。価格は980円で、限定2500セット。1人3セットまで。このほか、サクマ製菓(目黒区)とのコラボで生まれた「ありがとう横浜線205系記念缶ドロップス」(240円)などのグッズも登場する。
引退後は海外へと旅立ち、新たな人生を送っているものも多い横浜線205系車両。ラストランを務める列車についても、海外に譲渡する予定という。