企業、大学、市民団体などを対象とした多目的施設「エイビットスクエア」(八王子市南町)で8月9日、デジタルガジェット愛好者たちによる「八王子変態端末オフ」が行われた。
「変態」と呼ばれる変わり種の携帯電話やスマートフォンなどの端末、デジタル機器をテーマとした同イベント。有志が主催し行われたもので、清涼菓子「フリスク」サイズのPHS端末「ストラップフォン」や固定電話と同様のデザインや操作感を実現した卓上型PHS端末「イエデンワ」などを手掛ける八王子の通信機器メーカー「エイビット」(南町)本社内にある同施設を会場に開かれた。
当日は70人ほどが参加。巨大なタブレット端末など見た目にも変わったさまざまなデジタルガジェットが一同に集結したほか、講演形式の勉強会も実施。イベントの模様をユーストリームで中継したほか、参加者が「#八王子変態端末オフ」のハッシュタグを付けてツイッターに数多く投稿し大きな話題を集めた。
「どこからか『エイビット本社でできないか』という話が出て、それではということで会場としてお貸しした」と同社技術開発2部部長の椚座さん。「イエデンワをはじめ、変わった端末を作っていることもあり、ファンの皆さんがいらっしゃるのでは」とも。
オフ会ということもあり、椚座さんも女子高生の制服を着て登壇。「ネタだったが、どうせなら徹底的にやってみようと思った」。自社を「変態端末専門メーカー」と銘打って行ったプレゼンテーションの模様は写真付きでネット公開された。「個人の趣味として参加したが、実際に会えることで裏話も話せるし、とても刺激を受けた」と椚座さん。メーカーとして「変態」と呼ばれることについて、「普通の物を作っていてもしょうがないし、正直とてもうれしい」とほめ言葉として捉えているという。
「参加者からは次もここでやりたいという話が出てきている」と早くも次回開催に期待をのぞかせる。椚座さんは「当日までどういう人が来るかもわからないし、ぶっつけ本番だから面白い。会社としては、社員の考え方など含めて変態なところを知ってもらえたら」と期待を込める。