八王子駅北口の商業ビルなどで10月17日から、空きテナントを期間限定でギャラリーとして活用する「AKITEN(アキテン)」が開催される。
八王子駅周辺の空きテナントを使って、さまざまなアーティストが作品展を行う同イベント。2012年より毎秋に行われており、同イベントのほか、さまざまプロジェクトを進めるNPO法人「AKITEN」が主催。今回は東京都が進める「東京文化発信プロジェクト」の一環として行われる。
第1期=今月17日~19日と第2期=24日~26日に分けて開催。双田倉庫(八日町)、網代園ビル(横山町)、ひまわりビル(中町)など5カ所で同時に作品展示などを展開する。
展示には市内外からアーティストやアートユニットが数多く参加。「2050年の八王子駅前の姿」をテーマにしたランドスケープデザイン演習を行った東京大学まちづくり大学院や、「彼女とデート気分」で八王子市内の個店や名所などを紹介する番組「恋する八王子彼女 -ハチカノ-」、アートスタジオ「pimp studio」(北野町)、八王子駅南口近くの生花店「FLORAISON(フロレゾン)」を営むフラワーアーティストの天野竜一さんら八王子に関わる作家も顔をそろえる。
3年目となる今回のテーマは「空」。「空いているテナントに空を埋め込むのも面白いのでは」と「AKITEN」代表の及川さん。「今まで以上に内容の充実を図った。すべてが目玉」とも。会場のうち、5カ所が「AKITEN」としては初めてイベントを行う場所で、「ビルのオーナーにも、ずっと使わないより人が出入りすることは大きい」と期待を込められているという。
「AKITEN」スタッフでもあり、グラフィックデザイナーの和田直也さんらとともに今回、チームで展示に取り組むアーティスト・Yamamoto Harucaさんは「たくさんの方に見ていただきたいので、ぜひAKITENに遊びにきてほしい」と呼び掛ける。
開催時間は12時~18時。各会場に入場できるパスポートは500円。
会期中、最終日の26日には、食とアートをテーマとするイベント「FARMART」を市内各所で同時開催する。旬の地元野菜などの食材や調理品、それらの料理を盛り付ける食器などを1日限定で一堂に集めるもので、今回は「食卓」をテーマに、「農業でまちづくり」をコンセプトに新規就農の支援などを進めるFIO(堀之内)などの農園や、南大沢のパン店「CICOUTE BAKERY」(南大沢3)、西八王子のネパールカレー店「奈央屋」(千人町3)などの飲食店、八王子にゆかりのある彫刻家やイラストレーターなどが数多く参加する。会場は網代園ビル(横山町)など4カ所。開催時間は10時~17時。入場無料。ワークショップの一部はメールでの事前予約が必要。