学生によるアーティスト支援プロジェクト-東京工科大学で発足

12月11日にライブを行う「fuu」さん

12月11日にライブを行う「fuu」さん

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 東京工科大学メディア学部(八王子市片倉町)がアーティスト活動を行っている学生を支援するプロジェクトを発足し、12月11日・18日にそれぞれ所属アーティストのライブイベントを行う。

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 同大学は文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」のひとつとして、作曲やビデオ制作、ウェブコンテンツ制作など、専門性の高い演習を1~3年次生を対象に行う「プロジェクト演習」を行っている。同プロジェクトは、これらの演習を通じてアーティスト活動を行っている学生に対し、同じ学生がその活動をサポートする目的で発足。今年10月に行われた同大学の学園祭「紅華祭」でお披露目ライブを行った。プロジェクトは「TUT MUSIC SUPPORT(ティーユーティー・ミュージック・サポート、以下TMS)」と名づけられた。

 現在、2組のアーティストが所属。プロジェクトに参加する同大学2年の泉さんは「スタジオを活用した音楽制作、ホームページやミュージックビデオの制作、アーティスト写真の撮影、プロモーション手法の立案」など、多面的にアーティストをサポートしているという。また、音楽業界の関係者を招いたセミナーも実施。「将来、音楽業界で実際に活躍できる人材を育成することを試みる実学教育のシステムで構成されている」と泉さん。

 同学部の専任講師で、プロジェクトの発足に関わった吉岡秀樹さんは「今年6月ごろに学内レーベルを立ち上げようという掛け声とともにスタートした」と振り返る。「(同大学の特別講師で松任谷由実さんや一青窈さんの楽曲などに参加する)シンセサイザープログラマーの山中さんと、音楽業界の方と大学の連携について話していたのがきっかけ」(同)。

 ビジネスが絡むレーベルの立ち上げは大学という性格上、ハードルが多いため、まずは学生が学生を支援する「アーティスト支援プロジェクト」として動き出した。「メディア学部の特徴でもある『プロジェクト演習』を履修している学生や私が担当する卒業研究の学生が連携を取り合いながら進めている」(同)。

 来年度からは同プロジェクトを演習授業と位置づけ、学生には単位を与えるほか、他大学との連携や学外でのライブなども検討しているという。「所属するアーティストを世の中に知ってもらうための手法を学生のアイデアで実行していく」と吉岡さん。

 同プロジェクトでは、今月11日に所属アーティスト「fuu(フー)」さんのファーストソロライブを、同18日にはもうひとりのアーティスト「ダイスケ」さんのクリスマスライブを行う予定。「どちらのライブも学外からの観覧者を受け付けており、TMSに興味をもたれた方はライブにぜひ来場していただきたい」と泉さん。

 フーさん、ダイスケさんのライブはそれぞれ18時開場、18時30分開演。どちらも同大学構内のメディアスタジオで行う。入場無料。

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