アプリケーション開発などを手掛けるSODA(八王子市天神町)が12月15日にリリースしたiOS向けアプリ「doyo(どーよ?)」がネットで話題を呼んでいる。
匿名で誰もが気軽に投稿できる掲示板アプリという位置づけの「doyo」。事前の登録は不要で、興味のあるネタを元に気軽に会話ができるよう工夫されており、写真や10秒程度の動画の投稿機能なども搭載。投稿はアプリからのみとなっているが、書き込んだ内容はホームページでも楽しめる。
1行程度の短文の書き込みがメーンで、話の種になる「ボード」の中には「『る』から始まるものを書いていけ」や「ことわざの一部をマツコ・デラックスに変えてけ」「たけのこの里に住んでるけど近くの山が騒がしい」(以上、原文ママ)など一風変わったものも多く、雑談を楽しんでいる人も多い。
社長の本名さんは「今の若い人は情報を仕入れるのにツイッターやまとめサイトリーダーなどを使っていて、特定のメディアを見ることが少ない。とは言え、2ちゃんねるのような掲示板に書き込んでいるわけでもない。スマホで簡単に書けるものがあったら使うかもしれないという声を受けて開発に踏み切った」と話す。開発にあたっては学生ら同社のインターンの力も借り、構想から1年がかりでリリースまでたどり着いたという。
これまで同社では「動くマカンコウカメラ」などAndroid(アンドロイド)向けのアプリを多く手掛けてきたが、「匿名掲示板は国内向け」としてユーザー数が多いiOS版の開発を先行。八王子を中心に活動する若手デザイナーユニット「TRICKY(トリッキー)」(子安町1)とコラボし見た目にもこだわった。「親指1本で投稿まで持っていけるのが売り」と本名さん。「サクサク感が大事」とも。
「ツイッターやフェイスブックなど、実名でやりとりをしなければならないソーシャルメディアに疲れた人を取り込みたい」と話す本名さん。「若い人が匿名掲示板を面白がってくれるかは分からないが、やってみるしかない。今まで投稿を読むばかりのROM(ロム)専の人にもくだらない話をしてほしい」と呼び掛ける。「将来的には数十万人規模のものになってくれたら。八王子の大学生や若い人にも、気軽に暇な時やくだらない話をしたいときにぜひ使っていただきたい」と期待を込める。
アプリはiOS 7.0以降に対応する。ダウンロード無料。