八王子市広報課の公式ツイッターやフェイスブックに3月22日、同月に新たに登場した市非公認キャラクター「はち大王」の4コマ漫画「はち大王である!!」の第1話が掲載され話題を呼んでいる。
「八王子で一番偉いハチ」を自称する「はち大王」。3月28日生まれで、「八」の字の形をしたひげをたくわえる。同日に掲載された第1話では、本物の大王になることを目指して日夜頑張っている「はち大王」が「八王子とハチは関係ないよね?」と問われて照れる姿を描くなどコミカルなストーリーとなっている。
キャラクターを生み出したのは、東京造形大学(八王子市宇津貫町)デザイン学科グラフィックデザイン専攻領域4年の和田悠理恵さん。日頃はイラストや手芸など、さまざまな創作活動を行っているが、今回は市広報課に春休み限定で勤務していた際、上司からの提案を受けてキャラクターのデザインを手掛けることになったという。「市として大学生にやさしい街にしたいという思いがあることを知り、『若者のアイデアが欲しいし、美大生だからイラストも描けるのでは』と言われてデザインすることになった」と和田さん。
八王子のさまざまなご当地キャラクターも参考にしながら、1日でデザインを完成。「大王はやることもドジで、子どもっぽいイメージなので、色味も子どもっぽくした」と和田さん。4コマ漫画を描くのは今回が初めてだが、「1話のプロットは2時間くらいでできて、ポンと出せた」と振り返る。
今回はツイッターとフェイスブックに掲載されたが、「紙面として配布される広報にも、ぜひ載せてほしい」と和田さん。今後は隔週ペースで新作を掲載する予定。「八王子の本当の大王になろうとする『はち大王』を描く、いわゆる日常系の話。いっぱい失敗するので、『なかなか大王になれないね』と思って見ていただければ」とも。同じく市非公認キャラクターとして活動する「ふなっしー」を例に挙げ、「第二のふなっしーのようになれれば」と意気込む。