八王子のライブハウス「papaBeat」が10周年 「地域の遊び場」目指す

テーブル席で落ち着いてライブが楽しめる「papaBeat」

テーブル席で落ち着いてライブが楽しめる「papaBeat」

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 八王子駅近くのライブハウス「papaBeat(パパビート)」(八王子市三崎町2、TEL 042-626-8894)が4月29日、オープン10周年を迎えた。

カウンター席も用意し、昼にはカフェとしても営業

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 リハーサルスタジオ「リンキィディンク」など音楽関係のテナントが多数集まる「八王子ヨーロービル」の2階に位置する同店。老舗ライブハウス「新宿JAM」(新宿区)の創設者として知られる高野正樹さんが、2005年にライブと共に食事が味わえるキッチンバーとしてオープン。現在は40席~60席ほどのテーブル席などを設けており、平日限定で昼時に「papaBeat cafe」としてランチの提供も行うなど、ライブハウスの枠にとらわれないスタイルの店として知られる。

 高野さんは昨年6月からオーナーとして店の運営に参加。現在は、ブッキングマスターを務めていた村木海季男(みきお)さんが店長を務めている。「1つのビルの中に音楽関係のものを集めてしまえば周囲に迷惑もかけないだろうと、フロアが空いたのを見計らって控室兼荷物置き場のような場所として始まったのがこの店。最初は週に1回ライブがある程度だった」と村木さん。

 八王子周辺には大学が多いことから、学生によるライブイベントも多いという。「最近はアカペラサークルがはやっているらしく、全体の4分の1くらいがアカペラで占めている。アカペラに使いやすい箱とネットでも話題となっているよう」。力を入れているのが、シンガーソングライターなどアコースティック楽器を使って演奏している人たちで、「マネジメント兼シンガーみたいな人が多く、そういう人たちが呼べる客の数は30人~50人程度のことが多い。そういうところから、地域のヒーローや地域のアイドルが出てくる」と話す。

 ライブイベント以外の催しも数多く行われており、近隣住民がクリスマスパーティーの会場として利用するなど多目的に使われている。「10年やって断ったイベントは1つだけ。ライブハウスであってライブハウスでないような、わがままが言える公民館のようなものかもしれない。ライブハウスというよりは遊び場で、面白ければなんでもやる。小学校の卒業パーティーとか、大音量でイントロクイズをやったりもした」とも。

 店内には八王子周辺のアーティストの絵画を飾るなど地域とのコラボも深めており、「楽しいことが待っている空間」を目指して、今後も活動を続ける方針。村木さんは「あまり保守的にはならずに、チャレンジ精神を持ち続けたまま、いろいろなイベントを行っていきたい」と意気込む。

 イベント情報はホームページに掲載。カフェの営業時間は11時30分~15時30分(土曜・日曜・祝日を除く)。

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