八王子駅北口の旧川口邸(八王子市横山町9-10)で6月13日・14日、八王子の食とアートをテーマとしたイベント「FARMART」が行われる。
旬の地元野菜などの食材や調理品、それらの料理を盛り付ける食器などを一堂に集める同イベント。昨年6月に初開催し今回で3回目。これまでは空きテナントやギャラリーなど市内各所をとしてきたが、今回は一軒の空き家にスポットを当てて行う。
今回のテーマは「ピクニック」。13日は、八王子駅そばのバー「cii-cii-yaa(チーチーヤー)」やメキシカンレストランの「dzadza(ザザ)」、焼き菓子などを販売している「御菓子屋うえだ」など市内の飲食店に加え、農家や木工、陶器・磁器、革製品の作家などが参加する。
14日は、西八王子のネパールカレー店「奈央屋」や八王子市の文化施設「いちょうホール」(八王子市本町)のそばに店を構えるパン店「サルドゥバン」、「農業でまちづくり」をコンセプトに新規就農の支援などを進めるFIO(堀之内)などが登場し盛り上げる。参加店の中には、八王子・御殿山のコーヒー専門店「パペルブルグ」(鑓水)など初参加の店も並ぶ。
市内にある空きテナントを使ってアーティストの作品展などを行っている「AKITEN」の協力を得て開催。「これまで『AKITEN』の流れもあって空きテナントを使ってきたが、今回、会場を探す中で、庭が使える空き家が見つかった」とイベントに携わるグラフィックデザイナーの和田直也さん。「庭が使えるということで、家を出てしまおうとピクニックをテーマに据えた。隠れ家のような場所なので、こんなところにあったんだと発見してもらいたい」と話す。
イベントはこれまで1日で行っていたが、今回から2日間の開催に。当日は庭にテントを張って販売スペースを作る予定で、「6月の暑い時に清涼の場所としてもらえれば」。各日とも参加する飲食店は違うため「毎日来ても楽しめるはず」と呼び掛ける。
今後は「FARMART」を常設店にするのが目標。「八王子には、こんなにいいものがあるんだということを知らない人にも伝えていくのが目的なので、イベントだけでなく、八王子の発信基地になれるよう実店舗を作りたい」と和田さん。「ショップ兼ギャラリーとして足を運んでもらえるような場が作りたい」と夢を膨らませる。
開催時間は10時~16時。