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八王子で若手中心の和装会発足へ 日常に和の服装を取り込むべく活動

これまでは「男着物会」と称して、和装をして参加する飲み会などを実施してきた

これまでは「男着物会」と称して、和装をして参加する飲み会などを実施してきた

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 八王子エルシィ(八日町)で7月11日、和装を通じて八王子の地域活性化を目指すグループ「八若和装会」の結成パーティーが行われる。

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 織物の街として知られる八王子の伝統を現代に受け継ごうと発足する同会。イベントなどを通して日常生活の中で和装がしやすい環境を作っていくことを目的に市民有志が集まるもので、若手を中心にするため、60歳で退会というルールを設けるなど意欲的な取り組みを行う。当日は会の発足を祝してパーティーを行うもので、浴衣などでの参加を呼び掛けている。

 昨年から市内の有志10人ほどが集まり、和装をしては飲みに行く「男着物会」を開催。「着物マニアではないので、着物を着てどうやって楽しめるかを考えるため、呉服店で男性のための着物講座をやってもらった後、着物のまま飲みに行くなどしていた」と「八若和装会」副会長を務める梅干し専門店「うめ八」(本町)の小磯道夫社長。今回は「男着物会」を発展させ、初心者や着物を着たことがない人も対象にしようと新たな会を結成することにしたという。

 「八若和装会」では今後、、「八王子まつり」を代表とする街のイベントに合わせて企画などを展開していく予定。基本的にはゆるいスタンスで活動していく方針といい、「集まれる人が集まれる時に何かやれればと」と小磯さん。「花火大会や祭りに合わせて、無料着付けサービス所を作るというのも面白いかもしれない。着物を着ておいしいものを食べに行く会とか、ホタルを見に行く会というのもいいかもしれない。日本の風土を丸ごと楽しめるよう、なんでもない日に着物が組み合わせられればいい」と話す。

 八王子には中心市街地だけでも「きものの西室」(横山町)や坂本呉服店(八日町)など、5店舗もの和装店が存在。和装は地域資源の一つとも言える。「織物の街ということもあって、和装に対する認識はあると思うが、着物を持っていない人も多いし、着る場もなかなかない。和装店を着るための街のインフラにして、着やすい環境を作っていきたい。普段着として着物を選択できるようにできれば」と小磯さんは意気込む。

 イベントは17時から。参加費は5,000円。フェイスブックで申し込みを受け付けている。

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