八王子駅北口駅前に12月1日、「カフェのような内装を目指した」という不動産店「GLOBAL KOEI」(八王子市旭町)がオープンした。
「八王子一おしゃれな不動産店」を目指して内装にこだわったという
八王子駅で40年以上にわたり不動産業を営んできた住宅工営が移転しオープンさせた同店。今年8月に移転した、みずほ証券八王子支店跡地を改装し出店したもので、内装は2階部分が宙に浮いたように見える建物で世界的に話題となった長澤歯科医院(東浅川町)を設計したことで知られる建築家で、TYRANT(明神町2)の松葉邦彦さんが手掛けた。
1階には接客のためのカウンターをあえて設置せず、イベントも開催できる広い空間や子どもが遊ぶためのキッズスペースなどを設けるなど工夫。「不動産屋は家を探している人以外立ち入ることがなかなかない。そこで、不動産屋っぽくない店をテーマにおしゃれな空間を作りたかった」と住宅工営の齋藤祥文社長。松葉さんとは旧知の仲で自宅の基本設計も依頼したほど。「普通とちょっと違ったデザインや人の印象に残るデザインをされる方なので、お願いした」と話す。
齋藤さんが掲げたテーマは「明るいカフェのような空間」。そのため、床には無垢(むく)のフローリング材やタイルを採用したほか、建具には大判のガラスを生かしたものを使うなどこだわった。「そのままカフェといわれても違和感がない、新しくておしゃれな不動産店を作った」と松葉さん。
「八王子というマイルドヤンキーがいるようなイメージを持たれがちだが、そんな中でも、ぶっちぎりで一番おしゃれな不動産店になったと思う。仕切りを開けるとセミナーやイベントができるスペースも作ったので、イベントをきっかけに店を訪れてくれるようになれば」とも。
今後は1階のフロアを使って、さまざまなイベントも行っていくという。「人通りが多いところなので、普通のところよりは見ていただけるチャンスはある。作品の展示も面白いかも」と齋藤さん。「不動産を探している人以外にもぜひ、地域の人が集まるハブとして使ってもらえれば」と意気込む。
12月5日・6日には第1弾イベントとして、「クリスマス・キッズ・ワークショップ」と題して催しを行う予定で、子ども向けにクリスマスツリーの飾り付けやサンタクロースの格好に変身できる企画などを用意。企画に携わるイラストレーターのYamamoto Harucaさんは「親子でふれあいながら、一緒に手作りして時間を深めてもらえれば」と参加を呼び掛ける。開催時間は11時~16時。参加無料。
営業時間は9時~18時。