八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)通り沿いにあるコワーキングスペース「8Beat(エイトビート)」(八王子市三崎町)で2月14日、カップルを対象に全身をスキャンする3Dスキャナーの体験イベントを行う。
3Dスキャンした姿と、3Dプリンターで印刷したフィギュアを持つ小柳さん
人間の全身をスキャンできる「VRC 3D Scanner」の開発を手掛けるiWing(明神町2)の協力を受け、行う同イベント。今回はカップルを対象に、開発中の試作機を活用して全身をスキャンする。撮影後にはスキャンしたデータを進呈するほか、同施設に置いている3Dプリンターを使って、その姿をプリントアウトするサービス(有料)なども行う。
高さ約2メートルまでの人物や動物、物をスキャンすることができる同機。カメラが搭載されたスキャン部が被写体の周りを約10秒かけて1周することで撮影が完了する。3メートル四方のスペースがあれば設置できることから、博物館や動物館、ショッピングセンターのフードコーナー、イベント会場、駅構内などさまざまな場所での利用を見込んでおり、現在、製品版の開発を進めている。
1月27日から東京ビッグサイト(江東区)で行われた展示会「3D printing2016」を前に試作機を組み上げる場所として同施設が使われたことから、展示が終わった後もしばらくの間そのまま設置しておくことにしたという。同施設の運営を手掛ける小柳次郎さんは「取りあえずここに置いておいて、皆さんに使ってもらった上で、どうせなら3Dスキャンのサービスもビジネスとして立ち上げようという話になった」と話す。
今回は八王子駅北口周辺の各店で行われるバレンタインデーイベント「HACHIOJI HAPPY VALENTINE & WHITE DAY!!」に合わせて企画。「3Dで撮ってみると普段気付かない自分の姿に気づくはず。立ち姿の姿勢が気になる人にもよいかも」と「主任研究員」と呼ばれている同施設スタッフの荒井大輔さん。
今後は3Dスキャンした姿見を基としたダイエットサポートなど新たな事業展開も考えているという。「今の姿、形から理想の体形をプリントして、それに近づくようにサポートする。コワーキングスペースに来るような方は自己管理ができる方だと思うのでよいのでは」と小柳さん。施設の目の前がドン・キホーテ八王子駅前店であることから、「『驚安の殿堂』の前にある『3Dの殿堂』と呼ばれるようになりたい」と意気込む。
開催時間は10時~17時。撮影料金無料で、撮影データを手渡すためUSBメモリの持参を呼び掛けている。施設の利用は、ドロップイン2時間=500円、1日=1,000円。