エスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)で2月28日、プロバスケットボールチーム「東京八王子トレインズ」の今シーズン第15節「豊田合成スコーピオンズ」戦が行われ、81対67で今シーズン初の4連勝を決めた。
ナシード・ベアード選手がダンクシュートを決めると会場からは歓声が上がった
前日の試合を96対66と30ポイント差を付けて大勝したトレインズ。当日は開催日が八王子の「8」が付く日であることと、エスフォルタアリーナ八王子で行う今シーズン最後の試合となることを受け、八王子市在住者を対象にさまざまなイベントを繰り広げる「八王子市民デー」として実施。メーンアリーナを会場に今シーズン最多となる約2000人の観客を集めて行われた。
試合は石森孝志八王子市長のフリースローを皮切りに、前半は両チームが点を取り合うシーソーゲームを展開。ハーフタイムに入る時点では、33対32でトレインズの1ポイントリードという白熱した展開に。後半はトレインズ優勢で進み、センターのナシード・ベアード選手が相手ゴールにダンクシュートを決めた際には大きな歓声が上がった。結果、14ポイント差を付けて2日続けての勝利となった。
これにより、アウェーで行われた第14節「大塚商会アルファーズ」との2連戦に続き、今シーズン初となる4連勝となり、国内リーグ「NBDL」での順位も6位に浮上した。
「八王子市民デー」を受け、ハーフタイムは「八王子観光PR特使」でもあるバンド「フラチナリズム」が「幸せのキセキ」「KAN&PAI」の2曲を披露。「KAN&PAI」では、八王子のご当地キャラクターである「たき坊」「ムサさび~ず」「松姫マッピー」、ご当地ヒーローの「転成合神ゲンキダーJ」らも登場し会場を盛り上げた。
試合終了後には同じく「八王子観光PR特使」のパンクバンド「ニューロティカ」の「あっちゃん」がMVPとして、トレインズの鳴海亮選手を表彰。最後には集まった観客とともに記念撮影を行った。
「開幕戦より多くの観客が入ってよかった」と和田尚之選手兼GM。「市民デー」については、約2000人集まってくれたので『8』の付く日に定期的にやっていきたい」としたうえで、今回の試合については「3連勝した中での『市民デー』ということで空気的にも盛り上がっていたが、相手も対策をしてきていたので簡単には勝たせてくれなかった」と振り返る。
地元・八王子での試合は、3月12日・13日に八王子市富士森体育館(台町2)で行われる第17節「東京エクセレンス」戦のみとなっており、「最後は来シーズンにつながるようにしっかりとした試合をして、1年目の感謝の気持ちを込めてきっちりとやりたい」と意気込む。