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シニア向けトイ「スマイルメディくん」発売へ しゃべって薬の飲み忘れ管理

「けんこうパートナー スマイルメディくん」を手掛けるデジレクトの五十嵐貞治社長

「けんこうパートナー スマイルメディくん」を手掛けるデジレクトの五十嵐貞治社長

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 デジレクト(八王子市新町)が12月3日、薬を飲む時間や健康に関する話題などをしゃべるシニア向けコミュニケーショントイ「けんこうパートナー スマイルメディくん」を発売する。

12月3日に発売される「けんこうパートナー スマイルメディくん」

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 同社とタカラトミーグループのコラボレーションにより生まれた同商品。「お話しする薬箱」をコンセプトに、朝・昼・夜・寝る前の4回分の薬が収納可能。飲む時刻を設定すると声で知らせて飲み忘れを防止する機能を備えるほか、約600種類の健康に関する雑学や早口言葉をしゃべることもできる。

 今年7月にクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」を通して同商品のプロジェクトを立ち上げたところ、開始1日で目標金額の30%を達成。最終的には100人を超える支援者を集め、大手メディアでも多数紹介されるなど大きな話題となった。

 音声認識機能付きぬいぐるみ「くまの子くーちゃん」などシニアを対象としたグッズを手掛ける同社。タカラトミーとやり取りをする中で、「人形以外のシニアに特化した面白くて役に立つものを目指して始まった」と同社の五十嵐貞治社長。

 開発にかかった時間は約1年。当初は実用性を重視したデザインだったが、「よく考えたら、実用的なものはおもちゃ屋がやらなくてもいいんじゃないかということになり、実用性を度外視して、コミュニケーション90%、実用性10%で考え直そうということになった。その結果、お話メインで楽しめる商品を作ろうと今の形が生まれた」と振り返る。

 クラウドファンディングを始めるまでは「われわれとしてはチャレンジアイテム。最初は自信がなかった」という五十嵐さん。「ふたを開けてみたら、6日間ほどで目標を達成することができた。ギフト需要がほとんどだが、中には30代、40代の親世代が薬を飲んでいる子どもに買い与えたいという声もあり、新たな驚きと気付きがあった」という。「こういったものを買われる方はアクティブ層が多いので、今後はシニア世代による自分買いが中心になると思う。コミュニケーション要素を前面に打ち出して売り出していきたい。多くの持病を持っている方が健康になっていただければ」とも。

 今後も「けんこうパートナー」シリーズの商品開発は進めていく方針。「シニアは旅行と健康に興味を持っていることもあり、この2つは絶対に外せない。既に企画は立ち上げていて、元気に生活をしていきたい人に向けて来夏にもお見せできれば」と意気込む。

 サイズは、幅=14.6センチ、高さ=10センチ、奥行き=9.5センチ。重さは270グラム。定価は5,800円。全国の百貨店や玩具専門店などで取り扱うほかネット通販も行う。

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