映画館「ニュー八王子シネマ」(八王子市横山町、TEL 042-622-0116)は12月22日、来月1月31日の閉館を前に地元ゆかりの作品などを紹介するイベント「ありがとう上映」を行うと発表した。
老朽化に伴うビルの建て替えを受け、70年の歴史に幕を下ろす同館。今回は閉館を前に「八王子の映画人」「名画をニュー八王子シネマで」の2つをテーマに据え、さまざまな作品を上映する。
「八王子の映画人」では、1月14日~20日=八王子出身のヒップホップグループ「ファンキーモンキーベイビーズ」のメンバーだったファンキー加藤さんが主演する「サブイボマスク」、21日~27日=地元出身の映画監督・篠崎誠さんが手掛けた「SHARING(シェアリング)」、28日~31日=市内の商店街「みずき通り」で菓子店「ふじや」(本町)を営みながら、バンド活動を続ける「ニューロティカ」のボーカル・イノウエアツシさんを題材にした「あっちゃん」の3作品を上映。
「名画をニュー八王子シネマで」は、14日~20日=「気狂いピエロ」、21日~31日=「ニュー・シネマ・パラダイス通常版」の2作品をそれぞれ取り上げる。
「最後ということで八王子に関係があるだけではなく、当劇場でも話題となった縁のある2作品『サブイボマスク』『あっちゃん』を上映することにした。併せて八王子出身かつご近所の篠崎さんともご縁ができたので、この機会の上映を決めた」と同館の中島幹和支配人。「古くからある映画館なので、思い出がある人にはもう一度来て昔をしのんでいただきたい。一度もいらっしゃったことのない方は、ぜひ一度ご来館いただいて、八王子にこんな映画館があったことを覚えておいていただければ」と話す。
八王子駅から徒歩約10分、国道20号(甲州街道)沿い「八日町交差点」近くにある同館。「ニュー八王子ビル」の3階~5階に「シネマ1」~「シネマ4」の4つのスクリーンを持ち、1947(昭和22)年の開館以降、独立系映画館として営業。収容人員は4スクリーン合わせて430人。
各作品とも料金は、一般・大学・専門学校生=1,300円、小学生・中学生・高校生・シニア=1,000円。1日2回上映する予定だという。