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明星大学の学生がオリジナルハローキティグッズ 講義通し開発、学内で販売

コラボグッズの開発に取り組んだ並木さん(最左)、山原さん(中央左)、細谷さん(中央右)

コラボグッズの開発に取り組んだ並木さん(最左)、山原さん(中央左)、細谷さん(中央右)

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 明星大学構内の紀伊国屋ブックセンター(日野市程久保2)で4月から、同大人文学部国際コミュニケーション学科とハローキティによるコラボグッズが販売されている。

学内の紀伊国屋ブックセンターで販売されているコラボグッズ

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 クリアファイル、iPhoneケース、タンブラーの3種類から成る今回のコラボグッズ。ハローキティのキャラクターに加え、明星大学のロゴなどをデザインに取り入れた。色は同大のコーポレートカラーである、えんじ色を基調とし、大学名から星をモチーフとして取り入れたほか、世界の民族衣装を着たハローキティをデザインに取り入れるなど工夫を凝らした。

 キャリア教育の一環として行った今回のコラボ。1年生の必修科目「自立と体験2」のフィールドワークとして、130人ほどの学生がご当地キティを数多く手掛ける、あすなろ舎(神奈川県大和市)の協力の下、昨秋から半年がかりで取り組んだ。

 学生はグループを作った上で、商品の企画やデザインを立案。グループごとにさまざまなアイデアが挙がったという。「何を作りたいかを付せん紙に書いていって、それをさらに絞り込んでいった」と現在、同学科2年の山原志織さん。別のグループで課題に取り組んだ細谷七瀬さんは「国際コミュニケーション学科らしく、とにかくデザインにグローバルの感じを出したかった」、Iさんは「私たちはデザイン学部ではないので、色は何色にすればいいのか、どうすればかわいくなるのかといったところが難しかった」と話す。

 あすなろ舎の担当者の前でアイデアをプレゼンテーションするなど初めての体験も多かったという。並木保幸さんは「プレゼンのときは緊張した」と振り返る。「今までプレゼンを全くしたことがなかったので、こういう形で行われるのだと勉強になった」。細谷さんも「『どうぞこのデザインを使ってください』と伝えるように心掛けた。質問が厳しいことなどとも社会に出たら当たり前で、就職したらこういう場がきっとあることが想像できた」とも。

 普段使いができるよう、大学ロゴをあえてさり気なく配置するなど工夫。クリアファイルでは、ハローキティの背中をメインに据えたものも用意するなど大胆な取り組みも行った。「(ハローキティは)正面しか見掛けないので、背中を描いてみたらいい感じになった」と並木さん。

 春を迎えてプロジェクトは終了。山原さんは「1年生で経験できてよかった。今後、就職活動の際にも見る目線が変わってくると思う。自分の可能性にも気づけた。自己分析が1年生でできたことはとても大きい」と話す。

 「キャリア教育というくくりの中で、学生に企業と一緒に製作する体験をしてもらった。ハローキティというキャラクターは日本だけで閉じているものではなくて、世界を見ているものなので世界への発信と地域貢献を狙った」と同大明星教育センターの菅原良特任教授。「商品化されなかったものでもいいアイデアはあった。結果として、こちらの期待以上のものができあがった。どこに出しても恥ずかしくない」。同じくプロジェクトを手掛けた榎本達彦特任教授は「(プロジェクトを)これから2、3年はやっていきたい」と意気込む。

 価格は、クリアファイル=378円、iPhoneケース=2,160円、タンブラー=1,620円。営業時間は9時~17時(土曜は15時まで)。日曜定休。

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