八王子市制100周年記念で「100年婚姻届」 市役所に記念写真ブースも

7月31日に発売が開始された「100年婚姻届」

7月31日に発売が開始された「100年婚姻届」

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 八王子市が7月31日、オリジナル婚姻届「100年婚姻届」の販売を始めた。

タカオスミレをモチーフにデザイン

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 市制100周年記念事業として作った今回の婚姻届。夫婦となる2人を、街を挙げて祝福しようと企画。オリジナルデザインの複写式婚姻届のほか、届けの控えを保管できる専用台紙、お互いへのメッセージが提出から3年後に届くメッセージカードなどをセットにしたものとなっている。

 婚姻届の販売に合わせ、届け出を受け付ける市役所本庁舎、八王子駅南口総合事務所、南大沢事務所の3カ所には、「ヒルサイドクラブ迎賓館(八王子)」(八王子市みなみ野1)の協力の下、記念写真を撮ることができるフォトブースも設置。スマートフォンで撮影できるよう「自撮り棒」も用意し、撮影後、インスタグラムなどでの公開も見込んで「#100年婚」「#八王子婚」の2つのハッシュタグを記したボードも準備している。

 「いい夫婦の日」である11月22日には、市役所1階ロビーで希望するカップル2組を対象に婚姻届提出の記念日を祝う企画「届け出挙式」を開くほか、京王プラザホテル八王子(旭町)、八王子エルシィ(八日町)をはじめとした市内のブライダル事業者などは「100年婚特別企画」を用意。八王子商工会議所が市内の飲食店などを対象に行っている「八王子お店大賞」受賞店とのコラボによる届け出特典なども展開する。

 企画に携わる市都市戦略課長の立川寛之さんは「100周年という節目に八王子の魅力を知ってもらう一つのきっかけとしてオリジナルの婚姻届を作ろうということになった。婚姻届は市外の方も八王子市役所に提出することができるので、市民の方が結婚されるときはもちろん、市外の方が届け出をきっかけに八王子の魅力を知っていただければ」と話す。

 婚姻届のデザインは、デザイン会社「TRICKY(トリッキー)」(子安町1)が担当。イラストは地元で活動するイラストレーターのYamamoto Harucaさんが手掛けた。「小さな幸せ」を花言葉とする高尾山を代表するスミレ「タカオスミレ」をモチーフにしている。表紙に使っている布地は、奥田染工場(中野上町)が一点一点手作業で花柄などのシルクスクリーン印刷を施したものを使った。

 「オール八王子で取り組みたかった。トリッキーは八王子に根差して事業活動をしており、八王子の魅力を分かっている方々なのでデザインをお願いした。とても意欲的に取り組んでいただいた」と立川さん。「八王子らしさを伝えるため、八王子の魅力の一つである自然豊かな高尾山で発見されたタカオスミレをモチーフとした。八王子は織物の街なので、表紙の装丁に布地を使うこととした」と振り返る。

 今回は1000部限定。7月15日の「広報はちおうじ」で事前に告知したところ、市役所の売店では発売数日で初回分が完売するなど好調。「ここまで反響があるのは大きい。地域を挙げて100周年を祝うという機運の醸成の一翼を担えれば」と期待を込める。

 価格は500円。

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