定額給付金関連法案が3月4日の衆議院本会議で再可決、成立したことを受け、八王子市、多摩市、日野市、あきる野市、日の出町などの広域八王子圏の各市の対応をまとめた。
定額給付金について政府は年度内の支給を目指している。しかし、事業費などの予算の確保や申請書やチラシの作成、担当部署の設置など、実務を担当する各自治体には大きな負担となることから、全国的に支給時期にバラツキが生じている。
広域八王子圏の中で最も早く支給を開始するのは日の出町。再可決が行われた4日の時点で各世帯に給付金支給の申請書を発送した。給付金の成立を見込んだ補正予算が3日に成立し、チラシや申請書の作成、「定額給付金対策室」の設置など、対応を既に決めていたことが功を奏した格好だ。申請書は今月18日まで受け付け、30日には口座に振り込まれる予定。
あきる野市もすでに市のホームページで給付金の支給について予告。15日に発行する公報で詳細を発表し、今月下旬にも申請書の発送を行う予定になっている。
八王子市は給付に関連する事務経費などの補正予算が6日に成立したばかり。申請書については3月末に発送し、4月下旬から5月にかけて支給する方針。
多摩市は2月16日の時点で総務部内に定額給付金対策室を設置しており、3月31日の申請書発送を目標に動いているという。4月下旬の給付を目指すが、関連する補正予算は現在開かれている市議会に提出する予定で、定額給付金対策室の担当者によると、チラシなどもまだ用意していないという。日野市も具体的なスケジュールは決まっておらず、これから詰める段階だという。
法案成立を受けた直後から各市とも問い合わせに追われており、八王子市では5日だけで約250件、多摩市でも約70件の問い合わせがあったという。