八王子和菓子組合が市内の和菓子店などを紹介した地図「八王子和菓子食べ歩きマップ」を作成し、今月から配布を開始した。
地図は、同組合に加盟する和菓子店を紹介する。前回は1997年に作ったが、同組合副会長で、地図の製作に携わった「御菓子司 夕焼本舗万年屋」(八王子市上野町、TEL. 042-622-4119)の鈴木さんは「情報が古くなり、また、市役所に展示している八王子銘菓を見た人が各店舗に行きやすいように」と改めて作り直したという。
新しく作られた地図では高尾せんべい、高尾まんじゅうで知られる「有喜堂」(高尾町)や今年で創業160周年を迎える「白子屋」(元横山町4)など、八王子市内の組合加盟店35店を紹介。店の住所や連絡先のほか、各店の代表的な商品やウリについて、説明を一言ずつ添えた。
各行事と関連する菓子を紹介する「人の一生とお菓子の縁」や、月ごとの和菓子の紹介などの情報も盛り込んだ。「昔は家でおじいちゃんやおばあちゃんから季節ごとに何々の節句で何を食べるといったことを教わることができた。しかし、今はそういうことを教わる機会がないので、啓発運動というほどでもないが、作り手の方からいろいろ発信していければ」と鈴木さん。
そのほか、八王子の菓子にまつわる祭りについても紹介。7月に行われる「だんご祭り」、8月に行われる「まんじゅう祭り」についての由来などを記した。
発行部数は3万部。現在、市内の和菓子店のほか、公共施設などで配布している。