高尾山薬王院（八王子高尾町）の参道に4月16日、高尾山の自然の保護をうたうモニュメントが設置される。

　モニュメントを設置するのは八王子市、日野市の各ライオンズクラブに所属する有志一同。同会は今年3月にフランスで発行された「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に高尾山が3つ星の観光地として登録されるなど、高尾山への評価が集まるにつれて観光客や登山客、参拝者が増加。そこで、観光客などに自然を守ることの大切さなどを訴える目的でモニュメントの設置を企画した。

　これに合わせて、「ライオンズ環境保全基金」を設置。高尾山の豊かな自然環境を守る目的でライオンズメンバーに協力を求めたところ、2月16日～3月25日の約1カ月間に約120人、総額375万円が集まったという。

　今回のモニュメントはこの寄付金を元手に建立。高尾山薬王院へ向かう参道の途中にある「権現茶屋」付近に、高さ約2メートル30センチ、幅1メートル50センチのモニュメントを置く。

　モニュメントは御影石で作られており、高尾山薬王院の大山隆玄大僧正による「心のふるさと　祈りの小山」の言葉と、「世界に冠たる高尾の自然」の2つの文章を彫り込んだ。

　寄付金の一部を高尾山薬王院に「環境保全基金」として贈呈する予定。