東京都は4月26日、「こげさわの森」と名付けた「木下沢(こげさわ)都有保健保安林」(八王子市裏高尾町)の一般開放を始めた。
都は民間団体と協働で森林や施設を整備する「わたしの森づくり事業」を2005年度から開始。都が保有する保健保安林を森林浴や森林体験の場として活用できるよう、現在さまざまな団体とともに管理・運営している。
「こげさわの森」は、都とNPO法人森づくりフォーラム(文京区)などが2005年度から管理。定期的な森の手入れや調査などを行ってきた。その後、ゴルファーの緑化促進協力会(港区)からの資金提供を受けて、2006年度から3年をかけて、森のグランドデザインの設計や散策路、あずまや、案内板などの施設を整備。このほど、一般開放が始まった。
森は中央自動車道・八王子ジャンクション周辺にあり、面積は約60ヘクタール。広大なエリアを高尾山から伸びる北高尾山稜線沿いの「稜線のゾーン」、森の中腹部にあたる「中腹のゾーン」、木下沢林道沿いの「沢筋のゾーン」の3つのゾーンに分けて整備し、「沢筋のゾーン」にあたる木下沢林道沿いには「みんなの広場」と名付けた「あずまや」などの施設を設けるなど、森の散策に適した環境に整えた。
ムササビをはじめとする動物やクリ、ミズキなどの植物が豊富に存在するため、森づくりフォーラムではガイドパンフレットや森の中を散策する際に持ち歩く「セルフガイドプログラム」を作成し、配布。各自のペースで散策を楽しむことができる。
森は常時開放しており、誰でも自由に散策することができる。