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八王子・由木に「イイダベーカリー」 店の雰囲気にもこだわり、自ら小麦も育てる

工房の様子がよく見える「IIDA BAKERY」の店内

工房の様子がよく見える「IIDA BAKERY」の店内

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 八王子・由木地区の野猿街道沿いのパン店「IIDA BAKERY(イイダベーカリー)」(八王子市下柚木2、TEL. 042-689-5851)が1月15日、オープンから1カ月を迎えた。

「八王子小麦」など小麦も自ら育てている

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 八王子由木郵便局近くに昨年12月15日にオープンした同店。自家製発酵種から作ったカントリーバゲット(250円)のほか、地名を冠した食パン「由木ブレッド」(340円)、ユズを使った「柚子ブレッド」(300円)など、ハード系のパンからベーグル、総菜パンまで約40種類の手作りパンを販売している。

 大学時代にパンに興味を持ち、ドイツに留学後、ホテルのベーカリーや八王子みなみ野のパン店「ブーランジェリー パリール」(西片倉3)などで経験を積んだ、由木が地元という飯田光広さんが手掛ける。地元住民を中心に幅広い世代の客が店を訪れており、「まんべんなくそれぞれの商品にそれぞれのお客さまが付いてくれている」と話す。

 カントリーバゲットは、全粒粉とライ麦を基に木べらで手ごねし作っており、発酵にも時間をかけるなど工夫。「歯切れがよく、小さなお子さんにも食べていただける」と飯田さん。食パンについても、専門店のパンは甘すぎるとして、「由木ブレッド」については、「食べやすくしっとりとしたものを出している」という。毎日のように新たなパンを店頭に出すなど新商品の開発にも余念がない。

 「自分の店を持つなら地元がいいと思っていた」と飯田さん。店作りに当たっては、工房と店頭の間を仕切らず、作業風景をそのまま見えるようにするなど、「話しやすく、温かい雰囲気の店にしたかった」と話し、店頭に置かれたテーブルも自ら作るなどこだわった。現在は自らの畑で「八王子小麦」と名付けられている小麦や酵母などを育てており、収穫したものはメニュー開発に生かしていく予定。

 パンの魅力を知ってもらうため、今後はイベントなどさまざまな活動も進めていくという。飯田さんは「話すだけでもいいので気軽にふらっと来てほしい。日常的に買いに来ていただけるような愛されるパン屋になりたい」と意気込む。

 営業時間は8時30分~17時。火曜・水曜定休。

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