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「ちびっこ農園」改修に向けクラウドファンディング 休憩小屋など整備へ

クラウドファンディングを進めている北澤さん(左)と和田さん

クラウドファンディングを進めている北澤さん(左)と和田さん

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 子どもたちに農作業体験ができる場として八王子市戸吹町で展開されている「戸吹ちびっ子農園」に休憩小屋などを整備しようと、地域型クラウドファンディングサイト「FAAVO(ファーボ)東京八王子」を通じ資金支援が呼び掛けられている。

現在、畑では白菜やホウレンソウなどを育てている

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 NPO法人「農と自然・ちびっ子農園」が手掛ける同園。教員だった北澤憲雄さんが定年退職を機に始めたもので、農作業体験や昆虫など自然観察ができる場所を子どもたちに提供することを目的に据える。2カ所合わせて約450坪の敷地内には、無農薬でさまざまな野菜を育てている畑のほか、ニホンミツバチの巣箱やニワトリ小屋などもある。

 今回は開園から10年が過ぎたことを受け、来園者に今まで以上に快適に過ごしてもらおうと、トイレや屋根付きの休憩小屋などを整備することを計画。30万円を目標にクラウドファンディングを立ち上げた。

 支援金額は2,000円・3,000円・5,000円・8,000円・1万円。目標を達成するかどうかにかかわらず集まった金額が起案者に支払われるオールイン方式を取っており、支援者には同園で野菜収穫の体験ができるチケットや育てているニホンミツバチから採った蜂蜜、野菜などのリターン品を用意する。2月17日現在のクラウドファンディングの進捗率は49%。

 この農園を「遊ぶ農園」とする北澤さん。「農園というのは畑だけじゃなく園。花が咲いたり、野菜があったり、ニワトリが遊んでいたりというのが夢だった」とした上で、今回は有志の力も借りながらゴールデンウイーク前までには施設の整備を進めていく方針だという。

 同園会員の和田誠一郎さんは「昨年、北澤さんと『ちびっ子からシニア世代まで』『野菜とニホンミツバチ』をテーマに『ちびっこ農園リニューアル計画』を立て、再出発しようと構想していた」と明かす。「その中で、今の環境を見ると、トイレは老朽化しているし、日よけや弁当を食べられるくらいのエリアはあった方が来ていただきやすくなるのでは考えた」とも。「ちびっこ農園は会員制を取っているが、年間1,000円しかいただいていない。まとまった資金がいる今、クラウドファンディングをやってみることにした」と話す。

 「FAAVO東京八王子」は八王子の産業活性化組織「サイバーシルクロード八王子」(八王子市明神町2)が主催し、CAMPFIRE(渋谷区)が運営する。サイバーシルクロード八王子事務局の山元秀将さんは「北澤さん、和田さんの人柄もあり、こういった方々が自然たっぷりのところでやっているということを知ってもらいたい。先の世代の方にも知っていただくことで、この農園がいつまでも続いていく一助になれば」と期待を込める。

 募集締め切りは2月29日。支援は同サイトのほか、サイバーシルクロード八王子への現金持ち込みでも受け付ける。

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