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高尾山「火渡り祭り」中止に 新型コロナウイルス防ぐ手段ないとして

修験者に加え、多くの人が火渡りを行う「高尾山火渡り祭り」

修験者に加え、多くの人が火渡りを行う「高尾山火渡り祭り」

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 高尾山薬王院(八王子市高尾町)は2月28日、春の恒例行事「高尾山火渡り祭り」の中止を発表した。

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 京王高尾山口駅近くの同院自動車祈祷殿広場を会場に毎年3月第2日曜に行われている同祭。高尾山の「水の行」「火の行」の2つの荒行のうち、「火の行」を一般公開するもので、火をたいて祈りをささげる護摩修行としては同院最大の行事となっている。

 積み上げたヒノキの葉に火をつけ、信者や一般の参加者が氏名や年齢、願い事を書き込んだ「撫(な)で木札」をたき上げた後、火が収まったところで修験者や一般の参加者が火渡りを行う。参加者数は7000人~8000人。

 今年は3月8日に開催する予定だった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、同院は「大勢の皆さまが毎年お越しになる火渡り祭を実施することは、参加される本人だけではなく家族をも感染の危険にさらしてしまう可能性があることを憂慮」したと説明。その上で、「これを完全に防ぐ有効な手立てが存在しない状況では開催すべきではない」と判断したという。

 八王子市内では、来月14日・15日に開催が予定されていた「高尾梅郷 梅まつり」や、同イベントに合わせて、14日~29日にかけて行われる予定だった「木下沢梅林・梅の里」の特別開放の中止が決まっているほか、八王子市夢美術館(八王子市八日町)は16日まで臨時休館することが決まっている。

 広域八王子圏では、JR豊田駅前などで行われ、来月29日に行われる予定だったイベント「ひのよさこい祭」の中止も決定。同祭は近年の猛暑を受け、昨年、夏から春へと開催時期を変更。前回の2018(平成30)年夏は台風で中止されていた。

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