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コーヒースタンド「ritmos」5周年 「ユーミン来店」の夢を胸に、店主の作品展も

「coffee ritmos」店内

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 八王子駅南口駅交差点前にあるコーヒースタンド「coffee ritmos(コーヒー・リトモス)」(八王子市子安町4)が2月1日、オープン5周年を迎えた。

店主の吉川さん

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 バー「SNAFU(スナフ)」と扉1枚隔てた場所で営業する同店。「ritomarus(リトマルス)」の名でアーティスト活動を行いながら、コーヒー工場で働いてきたという吉川強さんが店主を務める。

 コーヒーは、同店オリジナルの「リトモスブレンド」(500円~)などをその場でドリップし提供する。手渡す際はカップに付けるスリーブに吉川さんがその場でイラストを描く。ギャラリーとしての機能も持ち、店の壁などを使って、さまざまなアーティストが作品展示イベントなどを行っている。

 2月28日まで、オープン5周年を記念して、吉川さんの個展「Tonpuku」を店内で開催している。自身の個展は昨年10月以来で、今回は昨年11月以降に描いた絵を展示する。「毎日店で絵を描いているので、展示もどんどん増やしたい」と吉川さん。今回は発作時に服用する頓服から展示会のタイトルを付けたという。

 吉川さんは「絵は発作みたいなものだと思っていて、症状が出たらそれを抑えるために絵を描いている。自分でこれだけ頓服しているんだなと思った」と話す。「これまでは出しゃばらないほうが良いかと思っていたが、この店で作家として展示する機会も増やしたい」とも。

 店は学生から高齢者まで幅広く利用しているという。「1年目は苦労して、体感が5年くらいだった。気持ちとしては10年以上やっている気がする。まだ5年という感覚。緊急事態宣言の時もなんとか乗り越えられたし、5年もやってこられたのは皆さんのおかげ」と吉川さん。

 作家による展示会を定期的に行っており、「展示を見に来たお客さまが初めて八王子に来た方であることも多い」とも。作品を見やすいよう店内の椅子は高さの低いものを用意するなど工夫しているという。「作家を育てるというよりは、モチベーションを上げるきっかけになれば。展示して飾る楽しみを知り、これからも絵を描き続けたいと思ってくれたら」と話す。

 吉川さんは「ユーミン(歌手の松任谷由実さん)に来店してもらうことが夢。実現はまだしていない」とほほえむ。「コーヒーをはさんで絵や音楽を通じて、話が盛り上がるような場になれば。店に来られるお客さまと一緒に成長していけたら」とも。

 営業時間は12時~21時。

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