京王電鉄、高齢者向け「セキュリティーサービス」のエリア拡大へ

サービスを受ける人に貸し出す「SOSボタン」

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 京王電鉄は8月27日、京王線・高幡不動駅周辺で実施している高齢者向けサービス「シニアセキュリティーサービス」を京王線、井の頭線全域まで広げると発表した。

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 同サービスは同社が綜合警備保障(港区)と提携し、高齢者を対象とした緊急通報サービスなどを提供するもの。今年5月に開始され、現在、家事代行サービスや住宅のリフォームなどを提供する「京王ほっとネットワーク高幡」店(日野市高幡)が窓口となってサービスを提供している。

 同サービスでは高齢者にウィルコムのPHSネットワークを利用した「SOSボタン」とPHS端末をそれぞれ1台ずつ提供。異常を感じた際にボタンを押すことで家族に連絡できる「緊急通報サービス」や一定時間ボタンに組み込まれたセンサーが利用者の動きを感知しなかった場合は異常と判断して家族にメールで知らせる「安否確認サービス」、PHS端末を使った「定額通話サービス」などを行っている。

 レギュラープランは月額2,900円。別に綜合警備保障と契約することで、緊急通報、安否確認サービスの利用時にガードマンが駆け付ける「駆けつけ確認サービス」を加えた「プレミアムプラン」も月額3,950円で提供する。

 「5月のサービス開始以来、高幡不動地区以外の方からのお問い合わせや『サービスエリアの拡大を検討してほしい』という多くの声をいただいていた」と同社。エリア拡大は9月1日から行い、「京王ほっとネットワーク桜上水」店(世田谷区)のほか、「京王アートマン」各店でも取り扱いを始める。来月6日には京王八王子SC(八王子市明神町3)1階の特設会場で相談会も予定。

 なお、プレミアムプランは日野市全域と京王線沿線の八王子市内のみで提供。条件がそろい次第、そのほかの地域へと順次エリアを拡大していく予定。

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