
自宅にある不要品を回収するイベントが9月7日、八王子駅みどりの窓口横の「つながルーム」で行われる。
八王子駅のみどりの窓口には4月23日から「ECOMMIT」(鹿児島県薩摩川内市)による不要品回収・活用サービス「PASSTO(パスト)」の回収ボックスが設置されている。ボックスの設置は9月30日まで。
通常は衣類や服飾雑貨といった回収ボックスに入れられるものに限って回収しているが、イベント当日は食器類や調理器具、小型家電、ホビー用品、おもちゃなどの不要品も回収する。開催時間は10時~16時。
回収した不要品は選別した上で、再利用、再資源化することにしており、10月19日には八王子駅で回収した物を中心に全国の不要品を販売するフリーマーケット「駅ナカ Re:Style マーケット」を同所みどりの窓口前で行う。開催時間は10時~16時。
4月から行っている不要品の回収は「駅を起点とした資源循環社会の実現」を目的に、JR東日本スタートアップ(港区)、「ECOMMIT」、JR東日本がベンチャー企業と協業し新たなビジネスを生み出すために行っている「JR東日本スタートアッププログラム」の採択企業で、人工知能(AI)の活用を進めているスタートアップ企業「Idein」(千代田区)の3社が協働し行っている。
不要品の回収ボックスに「Idein」が展開するエッジAI技術を活用したカメラ「ai cast」を組み合わせて、サービスを利用した人の年代や性別、回収した不要品のデータを取得、AIを使ってリアルタイムに分析し、その結果から衣料品の商品企画など今後のものづくりに生かせるか実証実験を進めている。
八王子駅に回収ボックスを設置して以来、これまでに約1.2トンの資源が回収されたという。今回のイベントの企画に携わるJR東日本八王子支社の広報担当者は「家庭に眠っている不要品を対象に幅広く回収し、より多くの方に資源循環の第一歩を踏み出していく機会を目指して、イベントを開催する」と話す。