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「八王子芸術祭」2年ぶりに開催へ 10年かけて市内巡るアートイベント

作品展示のほか、トークイベントなども行われる奥田染工場「布類計画室」

作品展示のほか、トークイベントなども行われる奥田染工場「布類計画室」

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 「八王子芸術祭2025」が11月8日、八王子市内の中野・大和田・小宮・石川の各地域とその周辺を会場に始まる。

「喫茶 馬天使」など市内各所でイベントを同時開催

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 八王子市と八王子市学園都市文化ふれあい財団(八王子市本町)が主催する同イベント。同財団は、2008(平成20)年から2021年まで八王子市内で開催した「八王子音楽祭」を2023年、2年ごとに10年をかけて市内5地域を巡る「八王子芸術祭」にリニューアルした。コンセプトは「旅する芸術祭」で、初回は高尾・恩方エリアが会場となった。

 2回目となる今回は「経(たて)の記憶に、緯(よこ)の風をとおす」をテーマに中野・大和田・小宮・石川の各地域とその周辺で、地域の歴史や自然、文化をベースとしたアート作品を紹介する。同財団の広報担当者は「テーマには、積み重ねてきたまちの歴史や文化という『たて』に、芸術祭のアートやアーティストという『よこ』が交錯することで、新しい風が通り抜け、地域に新たな物語が紡がれていく意味を込めた。アート・音楽・演劇・まち歩きツアー・ワークショップなど多彩なプログラムを展開する」と話す。

 八王子市内にある織物工場や染物工場、米店などの跡地のほか、古民家、公園などの屋外施設といった場所を会場にするほか、「喫茶 馬天使」(中野上町4)や奥田染工場(中野上町1)内の施設「布類計画室」、小門公園(小門町)などに現代美術作家13人が、インスタレーションや彫刻、絵画などの作品を展示する。

 11月16日には、大和田市民センター(大和田町5)でアーティスト4人による演劇ワークショップを開催する。12月6日・7日には、八王子市立第8小学校でイベントのために作られた戯曲を読む「新作初読リーディング」を開催。同7日にはパーカッショニストで音楽家の永井朋生さんが、10年をかけて地域を巡り八王子で採取した素材で楽器を作る参加型プログラム「音響彫刻『Kinon』の旅プロジェクト」も行う。

 期間中には、「マチイロProject(プロジェクト)」と題して、市内各所を会場にさまざまなアートイベントを行う。11月8日には「布類計画室」で八王子のテキスタイルをテーマとしたトークイベントを開く。人や地域とアートをつなぐことをテーマとした「つなぐProject」も行う。

 イベントに合わせたオリジナルグッズも販売。風呂敷、コーヒーのドリップバッグなどのほか、エレベーターの操作盤や表示機などを手がける島田電機製作所(大和田3)とコラボしてキーホルダーを作った。

 12月7日まで。入場無料(一部プログラムは有料)。

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