八王子・マルベリーブリッジにクリスマスイルミ-東京造形大生が制作

マルベリーブリッジで行われているクリスマスイルミネーション

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 JR八王子駅北口広場(通称=マルベリーブリッジ、八王子市旭町)で12月5日から、東京造形大学(宇津貫町)の学生によるクリスマスイルミネーションが行われている。

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 同所はJR八王子駅から伸びる自由通路と駅北口の間をつなぐペデストリアンデッキ。1999年に完成し、八王子が絹織物の産地だったことから、桑を意味する「マルベリー」の名前が付けられた。広場には絹の布をイメージした排気筒が設置されており、イルミネーションは同所で行われている。

 「八王子駅北口商店会からの申し込みにより、2006年からプロジェクトが開始した」と同大学研究情報グループの福井さん。「毎年7月と12月、それぞれ七夕とクリスマスの演出を行っている」。今年度のクリスマスイルミネーションは同大学教授の田窪麻周さんと「空間造形」を履修している1年生13人が制作を担当した。

 「テーマはずばり『We Love Hachioji』」と田窪さん。「このイルミネーションプロジェクトへの思いは、八王子の活性化につなげ、景気回復ということがある。そういうことを考え、『限られた予算でも、他の場所のイルミネーションとは違う表現にして、いい印象とともに人々の目に止まるようにすること』をサブテーマに掲げた」。

 「マルベリーブリッジの排気塔は駅改札から出た時に割と大きく正面に見える。そこにブルーの世界を作り、クリスマスの静寂を演出することを考えた」と今回のコンセプトを語る田窪さん。「それを背景に活性化の合い言葉になっているという『We Love Hachioji』をストレートに表現した」。一方、排気筒の反対側の面にはカラフルなデザインを施した。「ブルーという静かな表現に対してカラフルで活気ある表現を反対側に持ってきて対比させたことが今回のデザイン面での特徴」。

 ただ、限られた予算や製作期間、立地条件や気象条件を受け、学生たちが最初提案したアイデアからは大きく異なるものになったという。「1年生である彼らは、最初に思い描いたものにはならず、理想と現実のギャップを実感したように思う。しかし、これからを考えるといい経験をさせていただいたのでは」(田窪さん)とも。

 来年1月15日まで。

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