携帯電話向けのコンテンツ制作などを行っているインデックス(世田谷区)は12月28日から、くまざわ書店八王子店(八王子市旭町)で携帯電話を使ったポイントサービスの実証実験を行っている。
同社は携帯電話各社向けの公式サイトの制作や個別課金などのASPサービスなどを行っている。くまざわ書店は八王子を中心に全国で196店舗を展開する書店。今回は同店と講談社の次世代メディア研究機関である講談社ジャーナル・ラボ(文京区)が協力して実験を行うことになった。
今回の実験では、講談社が発行する「フットボールニッポン」などのスポーツ雑誌と「現代プレミア」などのノンフィクション書籍の販売促進プロモーションを同店内で展開。店内に置かれたICカードリーダーに携帯電話をかざすことでキャンペーンサイトへと誘導する。キャンペーンサイトではインデックス子会社で携帯向けポイントサービスを行っているポイントオン(世田谷区)のポイント交換サービスを利用して、ポイントをためることが可能。ためたポイントは電子マネーや現金に交換することができる。ポイントオンの会員数は昨年11月現在で約40万人だという。
「いつでもどこでも利用できる携帯電話はリアル店舗との親和性が高い」と同社。「利用者にとってはゲーム性、ポイント蓄積、情報収集というメリットがあり、書店にとっては来店促進、出版社にとっては来店者に出版情報をプッシュ型で訴求でき購買促進が期待される」。今後、集客効果などを見たうえで、導入店舗の拡大も検討する。
端末は同店1階の該当書籍周辺にそれぞれ設置。実験は1月27日まで。