八王子バイパスを無料化へ-国交省、「高速道路無料化社会実験計画」公表

無料化される「八王子バイパス」

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 国土交通省は2月2日、市内を通る「八王子バイパス」を含む「高速道路無料化社会実験計画」の案を公表した。

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 民主党は昨年8月に行われた衆院選の際に「高速道路無料化」を政権公約(マニフェスト)として提唱しており、2010年度からの段階的な実施を約束していた。しかし、世界的な不況などを理由とした財政難を受け、その規模は縮小。今回、原則無料化の方針は変えない形で、「社会実験を通じて影響を確認しながら」と区間を限定して行うことになった。

 「流通コストの引き下げを通じた生活コストの引き下げや、産地と消費地へ商品を運びやすくするなどによる地域と経済の活性化を目的とする」と同省。初年度の対象区間は首都高速や阪神高速道路を除く全国の高速道路1,626キロで、高速道路の総延長の約18%に当たる。区間は現在行っている「休日上限1,000円」による渋滞の発生頻度やほかの交通機関への影響などを考慮して設定。大都市圏と連絡する路線などは除かれた。

 八王子周辺では国道16号のバイパスとして八王子市宇津木町と神奈川県相模原市相原の間を結ぶ「八王子バイパス」が実験の対象として設定された。無料化されるのは相原インターチェンジ~打越インターチェンジ間の約5キロで、関東で行われるものとしては最も距離が短い。同区間は現在、ETCなしの場合で普通車では250円の料金がかかっているが、実験開始以降はETCの取り付けや車種などにかかわりなく、区間を通過するすべての車が無料になる。

 今回の実験を通して、周辺道路も含めた交通量の変化や地域経済への効果、ほかの交通機関への影響などについて検証する方針。実験開始の時期については「料金システム改良など準備状況を勘案して設定」するとしている。期間は来年3月末まで。

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