八王子市は現在、市内の郵便局などを窓口に使用済みはがきの回収を行っている。
現在、八王子でははがきを古紙収集日に「雑誌類」の一つとして回収しているが、「差出人への配慮などからなかなか出されない状況にある」と市環境部ごみ減量対策課の山崎さん。そこで、「プライバシーを守りながら回収することにより、リサイクル意識の普及とともに紙の資源化を図る」と、期間限定で郵便局の窓口に専用の回収箱を置くことにした。
回収は2000年から行われており、当初は暑中見舞いが終わった後の9月と、年賀状が終わった後の1月と、はがきの消費量に合わせて年2回実施してきた。しかし、「夏期は回収量が冬期と比べ少ない」と山崎さん。そこで、2003年からは冬だけの回収となった。
過去5年で見ると、2004年度~2006年度の3回は回収量が連続して上昇。2006年度は4.25トンものはがきが回収されていた。しかし、年賀状のメールへの移行や、年賀状そのものの発行枚数の減少などを受け、2007年度から回収量も減少に転じ、昨年は3.37トン、枚数にして134万8,000枚までに減った。
封書や写真付きのもの、プラスチックコーティングされたものなども受け付ける。回収ボックスは市内の郵便局のほか、同課窓口にも設置。集められたはがきは委託業者が箱を収集し、いったんストックヤードに保管した後、「ごみ減量対策課職員の立会いの下、機密文書として製紙会社に引き渡し、箱ごと溶解処理する」という。
今回の回収は2月19日まで。