八王子市は2月18日、高尾梅郷(裏高尾町)での梅の開花状況をホームページ上で伝えるサービスを始めた。
高尾梅郷は、浅川町から裏高尾町にかけての旧甲州街道、小仏川沿いにあたる約4.5キロの地域のこと。この一帯には約1万本の梅の木が各所に点在しており、それぞれ「遊歩道梅林」「関所梅林」「天神梅林」「湯の花梅林」「木下沢梅林」と名付けられている。
同所では毎年春に梅の花をめでながら散策を楽しむイベント「高尾梅郷うめまつり」が開かれており、今年も3月13日・14日の2日間の日程で開催。それぞれの梅林を巡るスタンプハイクや野だて、琴の演奏などが各所で開かれるほか、写真コンテストも予定する。
開花状況は市産業振興部観光課が2005年3月、このイベントを紹介する目的でホームページに簡単に載せたのがきっかけ。2006年からは開花状況のページを別に設け、期間限定で定期的に更新するようにした。「梅の開花情報の問い合わせが多かった」と同課の板谷さん。「ホームページであれば、いつでもどこにいても見られてPRに効果的だと思った」。
市の職員が実際に高尾梅郷を訪れて開花状況をチェックする。「現地の浅川事務所と観光課が毎週水曜日に観察に行く」と板谷さん。「なるべく開花状況の変化がわかるように定点観察している」。期間中、現在の梅の木の写真とどの程度咲いているのか、見ごろはいつになりそうかを毎週木曜日に更新する。
今年は4月上旬並の気温になった1月21日に数本の木で開花を確認。その後は寒さが戻ったため、東京全体では昨年と比べて11日遅い梅の開花になったという。現在の開花状況は3~4割程度で、見ごろは2月末~3月上旬ごろだと予想する。
更新は3月25日まで。