子ども向けサイト「むーんきっず」が刷新-JAXAと東京工科大学が共同運営

公開された「ムータンの宿題」

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 東京工科大学(八王子市片倉町)は2月25日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で運営しているサイト「月探査情報ステーション」の子どもコンテンツ「むーんきっず」をリニューアルしたと発表した。

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 同サイトは月探査に関するポータルサイトとして2000年11月から運営されており、「月を知ろう」「月と遊ぼう」「月・惑星へ」の3つのコンテンツを軸として月に関する知識や日本が進めている月探査の情報などを学ぶことができる。

 「むーんきっず」は、昨年1月にそれまでの子ども向けコーナーからリニューアルする形でスタート。同大学メディア学部の若林尚樹教授と学生が宇宙科学・宇宙工学分野の研究者と協力して制作している。「内容が大人向けばかりだったので、子ども向けのページ『キッズサイト』を作ることが長年の課題だった」と若林さん。「子ども向けの、楽しくて、そしてためになるインタラクティブなコンテンツとして制作を始めたのが『むーんきっず』」。今回のリニューアルでは月世界に住む「むーたん」を主人公にした「ムータンの宿題」を追加した。

 キャラクターやストーリー、アニメーションを多用し、子どもたちが楽しく学べるように工夫を施す。「『なるほど~』という発見と、ワクワクするような興味を持ってもらえたら」と若林さん。内容は「街の中にあるいろいろな施設を訪問しながら、宿題である月に関する質問についての答えを探していく」という内容。コンテンツを進めるにつれて、月への知識を深めることができるようにした。制作にあたっては、「体験を基にした発見や気付きを重視した」と若林さん。

 キャラクターデザインやプログラミング、アニメーション制作などを学生が分担して担当。「授業時間外に制作しているため、放課後のミーティングになかなか全員がそろって集まることができないため苦労した」という。「そのため、ネットワークを介したコミュニケーションやサーバーを使った素材の共有化など、インターネットの環境を駆使しながら制作を進めた」。「実際に多くの子どもたちに使ってもらえる『本物』を制作することができたことは、授業では味わう事のできない緊張感と達成感を体験する事ができ、とても感動的だったよう」とも。

 「これから春休みや新学期に向けて、多くの子どもたちがこのコンテンツを楽しんでくれるのを願っている」と若林さん。

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