東京造形大学(八王子市宇津貫町)など都内の3つの美術系大学の学生が共同で行うイベント「Fashion Show -integral-(ファッションショー・インテグラル)」が3月20日、The Artcomplex Center of Tokyo(新宿区)で行われる。
イベントは、同大のほか多摩美術大学(八王子キャンパス=鑓水)、武蔵野美術大学(小平市)に通う学生11人が集まって開く。「昨年3月、造形大のテキスタイル専攻の2年生が中心となって、ファッションショーをしようという話になった」と同大生でイベントのディレクターを務める堂園さん。当初は造形大生のみで行う予定だったが、途中で方向を転換。各大学へは友人を通じて参加を依頼したという。「他大学の学生の参加は良い意味でより多くの人を巻き込むことができると考えた」。
参加するメンバーは服飾デザインなどの「テキスタイル」を学ぶ学生が中心となっているが、中には空間演出やグラフィックデザインを学ぶ学生も。「11人の学生がそれぞれテーマを設定して、2~6体の作品を制作し、一つのコレクションとして発表する『オムニバスファッションショー』という感じ」と堂園さん。ショーの後には作品を撮った写真やデザイン画などの「ポートフォリオ」を会場に展示する。
学生たちにはデザイナーとして作品制作に専念してもらいたいと、会場選びやモデル・スタッフの管理、ホームページの制作、音楽・照明の演出プラン、イベントの構成など全体のディレクションは堂園さんがすべて引き受けた。「昨年の秋ごろから徐々に準備を進めてきた。デザイナーたちは今年の1月から作品制作を始めている」。「学生のファッションショーというとショーが終着点のようにとらえられがち。しかし、わたしたちはショーがすべてではないと考えている。次のフェーズではインスタレーションへと展開できれば」と、早くも次回への意欲をみせている。
開催時間は1回目=14時~、2回目=17時~。入場無料。